金沢港に浮かぶ海の上のレストラン「Bay Arce」

エハラマユミによる自然と共生するデザイン

金沢港クルーズターミナルビルに位置する海鮮レストラン「Bay Arce」は、その独特なデザインで訪れる人々を魅了しています。海側はガラス張りで、どの席からも美しい海を眺めることができます。その独特なデザインは、エハラマユミによるものです。

店内に足を踏み入れると、観客席と海が徐々に視界に入ってきます。これは、期待感が徐々に高まる様子を表現しています。全体の観客席は大きな丸い形をしており、大きな船のように見えます。細部に目を向けると、細かい木材が自然の木の色の組み合わせを表現し、天井には波を表現する木製のパネルが美しく照らされています。

このデザインの特徴的な部分は、観客席の構造が入口から見えないことです。また、観客席全体が大きな丸い形をしており、大きな船のように見えることも特徴的です。さらに、細かい木材が自然の木の色の組み合わせを表現し、天井には波を表現する木製のパネルが美しく照らされています。

このデザインは、石川県の能登ヒバという木材を使用しています。この木材は、消臭や防虫効果が優れているという特性を持っています。また、海の波をイメージした天井の波形も、非常に繊細な技術で木材を使用して作られています。全体的には、細かい木片の組み合わせで美しい丸みを帯びた形を作り出し、船のように見えます。

このプロジェクトは2019年2月に石川県金沢市で開始され、2020年4月にオープンしました。床面積は約230平方メートルです。デザイナーのエハラマユミは、どのような空間構成が自分にとって快適なのか、また、居心地の良い空間が商業空間として成功するという考え方を常に持って作業を行っています。

「Bay Arce」では、海を眺めながら新鮮な海鮮料理を楽しむことができ、友人、家族、恋人、記念日、結婚式など、さまざまな場面に対応できるようになっています。天井の波を表現するためには、鋼などの金属を簡単に曲げることができますが、天井にかかる負荷が高すぎるため、木材を使用したいと考え、各シートに波形の描画を描き、木材で曲げることにしました。

このデザインは2021年にA' Interior Space, Retail and Exhibition Design AwardのIron賞を受賞しました。この賞は、プロフェッショナルで産業要件を満たすように設計され、実用的で革新的な創造物に授与されます。業界のベストプラクティスと適切な技術特性を統合し、達成感とポジティブな感情を提供し、より良い世界に貢献しています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: MAYUMI EHARA
画像クレジット: Photographer Kozo Takayama
プロジェクトチームのメンバー: MAYUMI EHARA
プロジェクト名: Bay Arce
プロジェクトのクライアント: MAYUMI EHARA


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