家族の時間を重視した家、"Ortho"の特異な設計

サトシ・クロサキによる階層的な土地活用の新解釈

家族との大切な時間を過ごすために購入した特異な形状と階層性のある土地。その土地を最大限に活用し、中庭を生活の一部とする家を設計したのが、サトシ・クロサキ氏だ。その家の名前は"Ortho"。

この家の外観は、ボード形成仕上げの大きなコンクリートボリュームが特徴的だ。主要なレベルでは、小さな中庭と南側の大きな庭園テラスが、住人がプライバシーを保ちつつ牧場風の家の特異な屋外環境を楽しむための中間地帯として機能している。

この家は、2020年4月に完成した。主な用途はプライベート住宅で、構造は鉄筋コンクリート製。敷地面積は792.67m2、総床面積は410.94 m2(地下1階160.652m2、1階250.29m2)となっている。

このプロジェクトの設計期間は2018年3月から2019年4月、建設期間は2019年5月から2020年4月だった。設計には、構造エンジニアの野村構造や照明デザインのSIRIUS LIGHTING OFFICEが協力した。

Orthoは、2021年にA'建築、建物、構造デザイン賞のシルバーを受賞した。この賞は、優れた専門性と革新性を示す、創造的でプロフェッショナルに優れたデザインに授与される。これらのデザインは、強力な技術的特性と素晴らしい芸術的技巧を持つことで称賛され、優れたレベルの卓越性を示し、ポジティブな感情、驚き、ワンダーを引き出す。

この家の設計は、家族と過ごす時間を重視するクライアントの要望を叶えるため、特異な形状と階層性のある土地を最大限に活用したものだ。その結果、中庭と庭園テラスが生活の一部となり、家族全員が自然を楽しむことができる空間が生まれた。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Satoshi Kurosaki
画像クレジット: Photographer: Masao Nishikawa
プロジェクトチームのメンバー: Structural Engineer : Nomura Structures Lighting design: SIRIUS LIGHTING OFFICE
プロジェクト名: Ortho
プロジェクトのクライアント: Satoshi Kurosaki


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