このヨットは、アルミニウム製であり、これにより構造体に優れた強度と軽さをもたらすとともに、環境にも配慮しています。特許取得済みの超効率的な船体技術は、ウェイク(船の進行によって生じる波)を前進運動に変換します。また、スタンドアップジェットスキーやミニバイクを収納できる2つのガレージを備えており、海上や陸上でのスポーツ探検を楽しむことができます。
「Aero 45」の設計は、2つの異なる海洋エンジニアの能力と組み合わせて実現されました。一方のエンジニアは、特許取得済みの技術を用いて船体設計を調整し、効率と海上での快適性を向上させました。もう一方のエンジニアは、システムの完全性を保証するための構造開発を担当しました。また、半透明のソーラーパネルは、船がアイドル状態のときの電力需要の大部分をカバーします。
このヨットは、単独の船長が乗組員なしで管理できるように設計されています。ヘルムから船首と船尾へのアクセスが容易で、ジョイスティックとバウスラスターが精密な操作を可能にします。内部のキャビンエリアとその設備は、家族が2週間以上港に寄港せずに船上に滞在するのに十分なスペースを提供します。
「Aero 45」の設計は、2008年にパリでコンセプトとして始まり、世界的な金融危機により実現が延期されました。その後、2019年9月にチームが結成され、設計が始まりました。現在の設計の実装は、関係各方との厳密な調整を経て2年以上かかりました。2021年10月には全ての建設図面が完成する予定で、実際の建設には約12ヶ月を要すると予想されています。
このヨットは、2022年にA'ヨットおよび海洋船舶デザイン賞のアイアン賞を受賞しました。この賞は、プロフェッショナルで産業的な要件を満たすように設計され、実用性と革新性を兼ね備えた作品に授与されます。
プロジェクトデザイナー: Alexis Fotilas
画像クレジット: Alexis Fotilas
プロジェクトチームのメンバー: Naval Engineer: Jonas Danielson: Petestep hull
Naval Engineer: Alessandro Chessa / Akes Design: Structural engineering
プロジェクト名: Aero 45
プロジェクトのクライアント: A-Line Marine