革新的な映画館デザイン:ユナイテッドシネマズ テラスモール松戸

秋山邦久による多様なエンターテイメントを提供するシネマコンプレックス

ユナイテッドシネマズ テラスモール松戸は、かつて果物や野菜の市場があった場所に建てられたショッピングモールの一部として存在します。この映画館は、若者から家族、高齢者まで幅広い人々が訪れる中心施設として、多種多様なエンターテイメントを提供することを目指しています。

この映画館は、特別な映画フォーマットの劇場を3つ(Imax、4DX、ScreenX)と、通常の映画館を8つ備えています。Imaxは日本で最大のスクリーンサイズの一つであり、最新の映画鑑賞体験を提供します。

この映画館の建設には、Imaxレーザーシステム、4DXシステム、ScreenXシステム、全自動投影システム、デジタルサイネージシステム、BEMS Gem2、劇場管理システムなど、最先端の技術が用いられました。これらの技術により、映画館は12スクリーン、総面積6,293平方メートル、総座席数1,975席を有する大規模な施設となりました。

この映画館のデザインは、インテリアデザイナーの秋山邦久をはじめとするチームによって実現されました。彼らは、SNSのトレンドを取り入れ、映画館内にフォトスポットを設けるなど、若者から高齢者まで幅広い年齢層に受け入れられるデザインを追求しました。

しかし、東京オリンピックによる建設費の高騰など、様々な課題に直面しました。それに対し、エスカレーターに沿って天井から吊り下げられたシンボリックな青色のLEDライトを設置するなど、限られたコストの中でユニークな映画館を作り上げるためのアイデアが生まれました。

また、映画のセリフをモノトーンで描いたグラフィックアートも特徴的です。これらのデザインは、2Dと3D、カラーとモノトーンの対比を生み出し、新旧の素材を融合させた結果、どの年齢層にも受け入れられる空間を創出しました。

この映画館のデザインは、2022年のA'インテリアスペース、リテール&エキシビションデザイン賞でブロンズを受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質を向上させることで世界をより良い場所にするデザインに授与されます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Kunihisa Akiyama
画像クレジット: Main Image,#1,#2,#3,#4:Photographer / Toshiyuki Yano,
プロジェクトチームのメンバー: Chief Interior Designer: Shuwa Tei Interior Designer: Kei Sagara Chief Graphic Designer: Naoyuki Suzuki
プロジェクト名: United Cinemas Terrace Mall Matsudo
プロジェクトのクライアント: Kunihisa Akiyama


United Cinemas Terrace Mall Matsudo IMG #2
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United Cinemas Terrace Mall Matsudo IMG #5
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