津波防災のための統合化ピクトグラム

森典昭による革新的なデザイン

森典昭氏による津波防災のための統合化ピクトグラムは、日本の津波被害の経験から生まれた革新的なデザインです。このピクトグラムは、津波の到着波高と地域のハザードマップを一体化した情報表示で、日常生活で必要な情報が明確になる世界に戻るための一助となります。

このピクトグラムは、津波防災対策に必要な情報を一体化した表示です。津波の到着波高の予測とともに海抜高を確認できます。さらに、ピクトグラムと一緒に表示されるQRコードを読み取ることで、地域のハザードマップを確認できます。

全ての自治体の表示を調査した結果、海抜上の表示だけであり、津波の最大波高を表示しているものはなく、表示色も全く統一されていないことがわかりました。そのため、表示色は国土交通省によって統一された道路表示用の青色と同じ色を使用しています。

このデザインは、印刷や表示デバイスに関係なく表現できるため、サイズは任意に設定できます。日本の電柱に書く場合、約300mmの縦横方向で書くことが望ましいです。

現在地の最大予測津波波高を1メートル以上、3メートル以上、5メートル以上の3段階で知ることができ、QRコードを読み取ることでハザードパップを取得することもできます。その結果、避難する場所を即座に確認することが可能です。

このプロジェクトは2012年に東京で始まり、2013年に東京が主催するビジネスデザイン賞に参加し、現在も各地方自治体に普及を促しています。

誰も存在しないと思わなかった津波の予測最大波高とハザードマップのリンク表示を具現化したピクトグラム提案です。それはありそうでなかったが、実際には非常に重要な情報表示です。

私たちは、どのように簡潔で明確に表現するかに焦点を当てました。一目で、私たちが今いる場所のリスクミーティングを理解することができ、一つの行動で次の行動を促す仕組みを実現することに熱心でした。

このピクトグラムは、津波災害時に必要な情報の統合表示です。スマートフォンで津波到着波高表示と一緒に表示されるQRコードを読み取ることで、誰でも地域のハザードマップを確認できます。一目で、スマートフォンによる一つの行動が次の行動を促進する仕組みを実現します。これは地震やそれによる津波などの実体験に基づいたアイデアであり、災害多発国と言える日本のユニークなアイデアに基づいています。彼らは、以前はありそうでなかったグローバルに統一されたピクトグラムを提案しています。

このデザインは、2022年のA'グラフィックス、イラストレーション、ビジュアルコミュニケーションデザイン賞でブロンズを受賞しました。ブロンズA'デザイン賞は、経験と創造力を証明した優れたクリエイティブなデザインに授与されます。芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にすることを評価されています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Noriaki Mori
画像クレジット: Image #1 : Noriaki Mori, Image #2 : Noriaki Mori, Image #3 : Noriaki Mori, Image #4 : Noriaki Mori
プロジェクトチームのメンバー: Noriaki Mori
プロジェクト名: Integration
プロジェクトのクライアント: Noriaki Mori


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