このデザインは、伝統的なアンバーグリスのイメージを打破し、磨かれた琥珀や海辺で見つけた小石を思わせる形状を持つ。色彩的には、琥珀の色とアンバーグリスの象徴的な価値を体現するために、金色が選ばれた。また、ミニマリストなタイポグラフィーは禅庭園を思わせ、軽やかでリラックスした雰囲気を醸し出している。
No48フレグランスディフューザーは、スタイルとディスクリートさを兼ね備え、一本の黒い木製のスティックを通じて強烈な琥珀の香りを拡散する。オメカラスタジオは、男性的な四角い4と女性的な丸い8が互いを補完するレタリングによって、48という数字を特徴とするアイデンティティを創り出した。
このデザインの特異性は、対立する要素を調和させることにある。陸地と海、男性と女性、四角と丸、固体と液体、容器と内容物、黒と白といった対立する要素が、一つの作品内で調和している。また、パッケージのエッジに金色のホットスタンプを精密に施すことには、高度な技術が求められた。
このデザインは、2020年11月にルクセンブルクで制作され、2022年にA'パッケージデザイン賞のシルバーを受賞した。その優れた技術的特性と見事な芸術的技巧は、卓越したレベルの優れたデザインとして評価されている。
オメカラスタジオは、デザインの中に繊細な対比と二元性を巧みに取り入れている。その結果、極めてシンプルでありながら洗練された印象を持つパッケージが生まれた。その優れたデザインは、視覚的な魅力だけでなく、香りの体験そのものをも高めている。
プロジェクトデザイナー: Nicolas Boon
画像クレジット: Photographer Tatiana Garcia 2020
プロジェクトチームのメンバー: Nicolas Boon Creative Director
Tatiana Garcia Designer
プロジェクト名: No48
プロジェクトのクライアント: Omecara