イランの歴史的な橋を現代に再解釈:「エスファハン」

ムハンマド・ラヒミザデとシャカイエク・ネマティによる革新的なデザイン

イラン、エスファハンの歴史的な橋を現代に再解釈した「エスファハン」は、ムハンマド・ラヒミザデとシャカイエク・ネマティによる革新的なデザインです。このプロジェクトは、科学と技術の交流の場として、また、観光やレクリエーションのスペースとして機能します。

このデザインは、イスファハンの歴史的な橋、特にカジュー橋の影響を受けています。カジュー橋は、イスファハンの橋の中でも文化と技術の象徴として語られています。このプロジェクトの目的の一つは、橋が気候や利用者の条件に応じて機能と柔軟性を持つことです。

エスファハンの位置は、大学や科学技術都市、教育研究機関、そしてイスファハンの第四環状道路への近さから、科学研究の拠点として理想的です。また、イスファハン-テヘラン軸とイスファハン-ナジャファバード軸の主要ルート上に位置しているため、技術商業と教育機関や産業との相互のニーズを満たすことが可能です。

橋のデザインでは、反射対称性が用いられています。これにより、川面に映るファサードが完全なパターンを作り出し、シェイク・ロトフォラモスクのドームの内装のような美しい景観を作り出します。また、橋の中にはさまざまな空間が設けられており、展示スペースを最大限に活用し、ユーザーが中庭などの様々な空間を楽しむことができるようにデザインされています。

このデザインは、展示スペースの創出、橋空間の包括性、橋の象徴性、学生や訪問者のレジャータイムの提供、風景空間の創出、橋の各空間の柔軟性、伝統的な建築パターンの利用など、都市の風景を保全するための要素を含んでいます。

このデザインは、2022年のA'建築、建物、構造デザイン賞でブロンズを受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、高度な技術的スキルと創造性を発揮し、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与されます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: kalbod studio
画像クレジット: kalbod studio
プロジェクトチームのメンバー: Mohamad Rahimizadeh - Shaghayegh Nemati - Atefeh Zolfagharifar -
プロジェクト名: Esfahan
プロジェクトのクライアント: kalbod studio


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