「Lavvu」コーヒーテーブルは、サーミ人の伝統的なテント「ラヴ」からインスピレーションを得たデザインで、軽量かつ多機能な利用が可能です。都市型ノマドと呼ばれる現代人のライフスタイル、つまり、場所にとらわれずに生活を楽しむというスタイルに対応するため、常に変化するライフスタイルや要求に迅速に対応できるよう設計されています。
また、このテーブルは環境に配慮した設計がなされており、使用後は簡単に分解してリサイクルすることが可能です。これにより、製品のライフサイクルの終わりに、ユーザー自身が環境を尊重して廃棄することができます。
製造過程では、鋼鉄部分はレーザーカッターで切り出され、溶接されて円形に組み立てられました。木製の脚部分は、まず木材を準備し、レベリングした後、スラットに切り出され、金属部分が入る小さな溝がミルで作られました。使用された木材は、その耐候性の高さからティーク材が選ばれました。
このテーブルは、都市型ノマドのライフスタイルに対応するため、ノマドの人々からインスピレーションを得て設計されました。ノマドとは、食料や牧草地を求めて場所を移動する人々や部族のことを指します。このようなノマドの生活スタイルを学び、その知識や伝統を現代社会に取り入れることを目指しました。
このプロジェクトでは、異文化からインスピレーションを得る際には、文化の適用ではなく、文化の尊重と理解を重視しました。そのため、サーミ人の信念や伝統を尊重し、理解しようと努力しました。
「Lavvu」コーヒーテーブルは、2023年のA' Furniture Design Awardでブロンズ賞を受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与されます。
プロジェクトデザイナー: Dorian Asscherick
画像クレジット: Dorian Asscherick
プロジェクトチームのメンバー: Dorian Asscherick
プロジェクト名: Lavvu
プロジェクトのクライアント: Dorian Asscherick