革新的な機能デザインオブジェクト、ハンギングチェア「Iko」

働く場所の心地よさを追求するIvo Andricの新作

オープンオフィスの中心に位置するリトリート、機能的なデザインオブジェクトとしてのハンギングチェア「Iko」。そのユニークな特性と製造技術について詳しく見ていきましょう。

「Iko」は、働く場所の心地よさと健康を追求するデザイナー、Ivo Andricによる新作です。彼自身のオフィス用にユニークなチェアを探していたAndricは、市場に適したものがないことに気付き、自身で作ることを決意しました。

「Iko」はただのハンギングチェアではありません。それは浮遊する球体、集中力を高めるカプセル、感覚の避難所とも言える機能的なデザインオブジェクトです。その形状は、最も多様な環境にうまく統合できるように選ばれました。基本的な幾何学的形状を分析した結果、五つのプラトンの立体(正多面体)の一つであるイコサヘドロンが選ばれ、その名前「Iko」がつけられました。

主構造は、機械で作られ手作業で表面処理された木製要素と、CNCミル加工された金属シリンダーで構成されています。三角形の音響パネルは特殊なプロセスで押し出され、純毛の音響テキスタイルで覆われています。座席部分は穀物の殻で詰められ、健康的で快適な滞在を保証します。持続可能な材料選択を通じて、「Iko」は麻のロープから吊り下げられます。

「Iko」は読書、集中、電話、仕事、パワーナップ、または単にリラックスするためのリトリートとして使用できます。また、背もたれクッションを取り外すと、子供たちにとって安全で快適な遊び場にもなります。

このプロジェクトは2020年5月に始まり、2022年2月に最終プロトタイプが完成しました。場所はスイスのチューリッヒです。このデザインは2022年のA'オフィス家具デザイン賞でシルバーを受賞しました。これは、優れた専門性と革新性を示す、創造的でプロフェッショナルに優れたデザインに授与されます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Ivo Andric
画像クレジット: Ivo Andric
プロジェクトチームのメンバー: Ivo Andric
プロジェクト名: Iko
プロジェクトのクライアント: Spacious AG


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