カスタマイズの自由を追求したミニマルキッチン「トリノ」

ニコレッタ・サンティーニによる革新的なデザイン

家具選びはキッチンから始まることが多い。そのスタイルや素材が他の部屋の選択に影響を与え、無意識のうちに私たちの選択を束縛する。そこで、ニコレッタ・サンティーニは、どんなニーズにも対応でき、顧客の想像力に応じて変化するミニマルなキッチン「トリノ」を生み出した。

「トリノ」は、クリーンなラインとミニマルなデザインが特徴で、カスタマイズの自由度が非常に高い。顧客は、さまざまな素材だけでなく、システムやテクノロジーも選ぶことができる。調節可能な傾きのある調光LED、トップ隠しソケット、ゴミ処理機能、完全にカスタマイズ可能なサイズなど、顧客の要望をすべて満たすことを目指している。

素材の選択肢は、ラミネート、ラッカー、木材、フェニックス、コーリアン、HPLラミネートなど多岐にわたる。このキッチンでは、超マットな指紋防止・傷防止ラミネートが使用されている。これは非常に汎用性が高く耐久性のある素材で、キッチンを清潔に保つのにも役立つ。

「トリノ」の仕様は次のとおりである。ベースキャビネット:3200 mm x 600 mm x 900 mm、バックスプラッシュ:3200 mm x 12 mm x 600 mm、ウォールキャビネット:3200 x 300 mm x 800 mm。キーワードとしては、「キッチン」、「柔軟性」、「耐久性」、「カスタマイズ」、「イノベーション」、「ミニマリズム」、「テクノロジー」が挙げられる。

このプロジェクトは、2021年11月に始まり、2022年1月にイタリアのベルガモにあるShapes Italyのショールームで完成した。デザインの背後には、「トリノは作家を力強さ、直線性、スタイルへと誘う都市であり、それが論理を養い、それが狂気への道を開く」という深いリサーチがある。

ハードウェアと開閉システムは慎重に選ばれ、金属製の引き出しは引き込み式のガイドとゆっくりと閉じる機能があり、フラップドアと折りたたみドアのメカニズム、衝撃防止の閉鎖機能、トップ隠しソケットなどがある。これらの詳細が違いを生み出し、キッチンでの日々の経験を豊かにする。

「トリノ」は、クリーンなライン、ミニマルなデザイン、最大限のカスタマイズ性が特徴である。モダンなタッチを加えるために、アルミ製の溝と台座が選ばれ、同じ色に塗装することができる。ドアとトップの素材は幅広く、高品質のハードウェアとメカニズムにより、顧客は料理体験を最大限に楽しむことができる。その結果、顧客のインスピレーションと創造性によってユニークなデザインが生まれ、どんな環境にも適応するキッチンが完成する。

このデザインは、2022年のA'キッチン家具、設備、フィクスチャデザイン賞でアイアン賞を受賞した。アイアンA'デザイン賞は、プロフェッショナルで産業的な要求を満たす、よくデザインされた実用的で革新的な創造物に授与される。業界のベストプラクティスと適切な技術特性を統合し、満足感とポジティブな感情を提供し、より良い世界に貢献することで評価される。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Nicoletta Santini
画像クレジット: Image #1/#2/#3/#4/#5: Photographer Norberto Pezzotta, Torino, 2022.
プロジェクトチームのメンバー: Interior Designer: Nicoletta Santini Technical Designer: Luca Benaglia
プロジェクト名: Torino
プロジェクトのクライアント: Shapes Italy


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