このオフィスデザインは、Bitkeyのサービスへの常時意識を促進することを目指している。通路に掛けられた大きなカーテンは、Bitkeyの製品の意図と色彩を反映し、ブランドイメージを強化し、ゾーン間の快適な移行を可能にする空間利用の多様性を提供している。特徴的なコミュニケーションラウンジは、そのデザイン全体に企業文化を取り入れ、Bitkeyのコネクションという中心メッセージを共有する場となっている。
ビルのテナントエリアは、共有エントランスとシームレスに接続されている。エントランスからは、顔認識技術だけでエレベーターや会議室に移動することができ、訪問者は予定された会議に参加することができる。同様に、従業員は顔認識とモバイルFeliCaを使用してビル内を移動する。Bitkeyのオフィスはフリーアドレス制を採用しており、様々なタイプの座席が用意されており、スマートフォンアプリで予約することができる。
オフィス内には、29のソロワークブースと6つの4人用ワークブースが設けられている。また、オフィス内の従業員の位置情報、各エリアの混雑度、会議室の利用状況などの情報が、オフィス内のタブレットやモニターで視覚的に表示される。また、オフィスには製品開発ラボが設けられており、開発チームはセールスチームやサポートチームと密接に協力して製品を作り出す。
このプロジェクトは2020年8月に東京で開始され、2021年8月に完成した。透明なロゴパターンのグラフィックをオフィス内に重ねることで、人々が自由に動き回ることができる無限のパターンの構造が生まれる。このレイヤリングは、Bitkeyのクロスオーバーワークスタイル、つまり、重なり合う業務責任がイノベーションを促進するという考え方の空間的表現である。
オフィス内に設けられたテクノロジーワークハブは、チーム間の壁を取り払い、コラボレーションを促進する。このデザインは、2023年のA'インテリアスペース、リテール&エキシビションデザイン賞でシルバーを受賞している。シルバーA'デザイン賞は、最高の技術的特性と素晴らしい芸術的技術を持つ、創造的でプロフェッショナルに素晴らしいデザインに授与される。
プロジェクトデザイナー: CANUCH
画像クレジット: Photography: Nacasa & Partners
プロジェクトチームのメンバー: Project design: Yuki Ejiri, Bitkey Inc.
Interior design: Canuch Inc.
Project management: DE-SIGN Inc.
Construction: Nomura Co., Ltd.
Interior landscaping: Universal Engeisha Co., Ltd.
Lighting: Keiji Kitada, FDS
Art design: Bitkey
プロジェクト名: Bitkey
プロジェクトのクライアント: BITKEY