ゼロの痕跡:新たな視点から見るカレンダーデザイン

Shilushi Inc.が提案する、自然と調和した未来への一歩

地球上の生命と調和しながらより良い生活を追求するための一歩として、Shilushi Inc.が提案するカレンダーデザイン「ゼロの痕跡」。自然の微細なリアリズムを抽出し、ゼロの視点から世界を見つめ直すことで、より良い世界への手がかりを見つける。

「ゼロの痕跡」は、一枚のカレンダーカードを両面で二ヶ月分のカレンダーとして使用できるというユニークな特性を持つ。0のフレームの内部を光が通過すると、PACHIKA紙にホットスタンプ加工によるパターンが現れる。このフレーム0の傾きは地球の軸と同じで、新月と満月を0の軌道上にマークしている。

このデザインの実現には、PACHIKA紙という特殊な紙が使用されている。ホットスタンプ加工により透明になるこの紙は、文字やロゴ、シンプルなパターンをデザインとしてよく使用する。しかし、Shilushi Inc.の挑戦は、この効果を利用して肉眼では見えにくい自然や生命の微細なリアリズムを「描く」のではなく、「抽出」することだった。

パッケージの寸法はW126mm x D166mm x H36mm、カレンダーカードはW120mm x H160mm、木製スタンドは30mm立方体(スリット角度:90度、深さ:25mm)である。カレンダーカードは木製キューブのスリットに挿入され、自然光や室内照明により0フレームの内部に光が透過し、パターンが現れる。

このカレンダーは、感覚的な外観が観察の注意を引きつけ、さらに深い思考に没頭させる。また、インテリアオブジェクトの一部として、季節ごとにカレンダーカードを交換する楽しみも提供する。

このデザインは、技術専門家のスキル、広範な知識、職人技の品質が一体となって、カレンダーをさらに魅力的にした。ホットスタンプ加工のための内部部品については、品質向上のために実験的なテストが繰り返された。最初は、6つのパターン全てを大きな紙に一度に押し付ける方法を試したが、スタンプの圧力が弱く効果がなかった。そのため、一つずつ押し付けるという時間のかかる作業を選択した。

このデザインは、2023年のA'アートとステーショナリーサプライデザイン賞でゴールデンを受賞している。ゴールデンA'デザイン賞は、デザイナーの才能と知恵を反映した素晴らしい、優れた、トレンドセッティングな作品に授与される。これらは、芸術、科学、デザイン、技術を進化させ、その優れた特性で世界に大きな影響を与える尊敬される製品や明るいアイデアである。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: SHILUSHI Inc.
画像クレジット: All image: Photographer Naohiro Isshiki
プロジェクトチームのメンバー: Art Direction & Graphic Design: Emi Kawasaki Graphic Design: Yui Kadota Graphic Design: Satoka Araseki Graphic Design: Takanori Nezu Title Copy & Coordinate: Daisuke Kodama Printing Direction & Manufacturing: Shinohara Shiko Ltd.
プロジェクト名: Traces Of Zero
プロジェクトのクライアント: SHILUSHI Inc.


Traces Of Zero IMG #2
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Traces Of Zero IMG #5
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