既存の建築に統合することで、新たな空間が元の建築に影響を与えることなく存在できるように配慮されている。提案された異なる空間が共存することで、周囲に影響を与えずに開放的な空間を保つことができた。これは、庭へと開く大きな窓によって実現され、家族の空間を環境と家とが一体となるように結びつけている。
技術面では、スケッチから始まり、Sketch upプログラムを経てPodiumでビジュアル化し、最終的にはAutocadで開発を行った。また、建築には最新のテクノロジーが取り入れられ、暖房、照明、オーディオ、セキュリティなどのユーティリティとアプリケーションを遠隔操作できるようになっている。
このプロジェクトの特徴として、大きな連続したコンクリートの床を用いて空間を分け、各エリアで異なる高さを持つ天井を作り出すことで、各空間に独特のタッチを与えている。窓の開放により、空間間の結合と室内と庭環境の統合が自然に行われる。
プロジェクトは2019年5月に始まり、同年7月に建設が始まり、2020年12月に終了した。場所はチリ、サンティアゴのロ・バルネチェアである。設計の研究では、気候データの分析、自然光と人工光の照明分析、土地の分析などが行われ、水と植生の持続可能性を保証するために、場所の地形図を用いて作業が行われた。
このプロジェクトの挑戦は、自然環境との組み合わせであり、広い開口部を持つ窓を通じて庭が全ての空間にアクセスできるようにすることだった。また、内部空間を作る難しさは、異なる素材を用いて各プロジェクトを区別し、家の建築とその素材に干渉することなく、これらの環境を機能させる方法を見つけることだった。
「Close Horizon」は実用的で機能的、そして現代的なプロジェクトである。バーベキューエリア、リビングルーム、暖炉などの既存の建築と一体化するような装飾コンセプトが考えられている。また、照明により、昼夜を問わず、観察と機能性を兼ね備えた空間を生み出している。
このデザインは、2023年にA' Interior Space, Retail and Exhibition Design Awardでブロンズを受賞している。これは、アート、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術力と創造力を発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にすることを評価されたものである。
プロジェクトデザイナー: Karla Aliaga Mac Dermitt
画像クレジット: Italo Arriaza Photographer
プロジェクトチームのメンバー: Karla Aliaga Mac Dermitt
プロジェクト名: Close Horizon
プロジェクトのクライアント: Arqui-k SPA