労働力不足を克服した革新的オフィスビル:Oak Konan Shinagawa

大林組による高い建築性と持続可能性を追求した建築

東京・品川に位置する12階建てのオフィスビル「Oak Konan Shinagawa」は、労働力不足が課題となる日本の建設業界において、新たな解決策を提示する。その特徴的な外観は、構造体としても機能するプレキャストコンクリートによる外殻構造で、日陰装置としても機能する。

「Oak Konan Shinagawa」は、東京・品川の港近くに位置する中層のオフィスビルである。特徴的な白い格子状の外装フレームは、プレキャストコンクリート製の外殻で、構造体としても日陰装置としても機能している。このハイブリッド構造は、柱のないオフィス空間を生み出し、構造と仕上げの融合が高い建築性と持続可能性を向上させている。

このビルの設計は、日本の建設業界で最近大きな課題となっている労働力不足を背景にしている。プレキャストコンクリート製の柱と梁は、外観を特徴づける外殻構造の構造体と外装仕上げ材として機能している。工場で製造されたプレキャストコンクリート部材の使用は、高品質と精度を確保している。また、横方向の接続を持たない構造体の設計により、現場の組立を簡素化することができ、現場での生産性が大幅に向上している。

この建物の設計における主なテーマの一つは、高い建築性である。建設スタッフとのコミュニケーションを通じて、建築しやすく、高品質な建築方法を見つけ出すことが求められた。同時に、建築家としては、外観や内装に新たなアイデアを持ち込むことで、クライアントに付加価値を提供することが求められた。

「Oak Konan Shinagawa」の設計は、労働力不足という課題を克服するための新たな解決策を提供している。その特徴的な外観と機能性は、建築、デザイン、イノベーション、テクノロジーの観点から見ても、そのユニークさとオリジナリティを保証している。

この建物は、2023年のA'建築、建物、構造デザイン賞で銀賞を受賞している。この賞は、優れた専門性と革新性を示す、最高のクリエイティブでプロフェッショナルなデザインに授与される。これらのデザインは、強力な技術的特性と素晴らしい芸術的技巧を備え、優れたレベルの卓越性を示し、ポジティブな感情、驚き、驚嘆を引き出す。

「Oak Konan Shinagawa」は、その設計と機能性により、建築業界に新たな視点を提供し、これからのオフィスビル設計に影響を与えることでしょう。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Kazuhiro Yasufuku
画像クレジット: Image #1: Photographer Naomichi Sode (SS Co., Ltd), Oak Konan Shinagawa, 2022 Image #2: Photographer Naomichi Sode (SS Co., Ltd), Oak Konan Shinagawa, 2022 Image #3: Photographer Naomichi Sode (SS Co., Ltd), Oak Konan Shinagawa, 2022 Image #4: Photographer Naomichi Sode (SS Co., Ltd), Oak Konan Shinagawa, 2022 Image #5: Photographer Naomichi Sode (SS Co., Ltd), Oak Konan Shinagawa, 2022
プロジェクトチームのメンバー: Hiroshi Satake Kenji Matsuoka Rei Sato Kazuhiro Yasufuku
プロジェクト名: Oak Konan Shinagawa
プロジェクトのクライアント: Kazuhiro Yasufuku


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