都市の中の静寂な住空間、"Cover"

APOLLO Architects & Associatesの住宅デザインがA'デザイン賞を受賞

東京の高密度住宅地に建つ一軒家「Cover」。そのデザインは、住人のプライバシーを守りつつ、自然光をたっぷりと取り込む新たな住宅の形を提示しています。

この家は、大手不動産会社のデザイナーからの依頼により、Satoshi Kurosaki氏によって設計されました。屋根と外壁は、金属製の灰色のガルバリウムで構成されており、構造的なスキンを形成すると同時に、一階部分を通りから見えないようにして住人のプライバシーを保護しています。屋根には大きな開口部が設けられ、豊富な自然光を取り込み、コンパクトな空間を広々と感じさせます。

一階の入口からは、階段と浴室の間を通して敷地の奥まで見通すことができます。プライバシーを確保し、落ち着いた雰囲気を保つ中庭のようなレイアウトのおかげで、壁の向こうが通りであることを忘れてしまうほどです。二階はロフトと大きな空洞と一体化しており、高い天井を活かしたリビングエリアを形成しています。

この家は2018年8月に完成し、木造のプライベートハウスとして使用されています。敷地面積は149.01m2、延床面積は101.56 m2(1F 50.78m2、2F 50.78m2)となっています。

このデザインは、そのユニークな特性と強みから、2022年のA'建築、建物、構造デザイン賞でブロンズを受賞しました。A'デザイン賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、優れた技術力と創造力を発揮し、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にするデザインに授与されます。

このような革新的なデザインを通じて、Satoshi Kurosaki氏とそのチームは、都市の中でもプライバシーを保ちつつ、自然と共存する新たな住宅の形を提案しています。その成果は、「Cover」のデザインに見ることができます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Satoshi Kurosaki
画像クレジット: Photographer: Masao Nishikawa
プロジェクトチームのメンバー: Satoshi Kurosaki
プロジェクト名: Cover
プロジェクトのクライアント: Satoshi Kurosaki


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