「Farol」は、その名の通り灯台を意味するポルトガル語から名付けられました。コルクの上部とスチール部分が同じ形状を保つことで、逆さダイヤモンド形状のシルエットが生まれ、Katia Martinsのミニマリストな作品の特徴を引き立てています。
この照明は、定義された幾何学的な形状と中立的な色合いが特徴で、自然の色合いのコルクと塗装されたスチールを組み合わせたシンプルでミニマリストなデザインが、柔らかな拡散スポットライトを放ち、暖かく居心地の良い雰囲気を作り出します。
「Farol」はステンレス鋼の金属紡績とコルクの旋盤加工を基に作られており、伝統的な技術と手作りの部品、そして優れた職人技が、ミニマリストなデザインに融合しています。主要な部品は、追加の固定や接着剤なしで、ねじの圧力だけで結合されます。
全ての部品がリサイクル可能で、製品自体からパッケージまで、持続可能性を考慮して開発されています。細部に至るまで考え抜かれた「Farol」は、現代的なデザインと環境への配慮を兼ね備えた美しい照明です。
「Farol」の開発は2018年から始まり、2022年に全ラインナップが完成しました。このアイコニックなミニマルな形状は、Katia Martinsの作品に2012年頃から登場し、2015年には全アルミニウム製のセットが考案・試作されました。しかし、年月を経て、環境と持続可能性を完全に保証できる製品へと再設計され、ブランドの環境への取り組みのハイライトとなりました。
この照明は、2023年にA' Lighting Products and Fixtures Design Awardでシルバーを受賞しています。この賞は、優れた技術的特性と素晴らしい芸術的技術を持つ、創造的で専門的に注目すべきデザインに授与されます。
プロジェクトデザイナー: Tiago Russo
画像クレジット: Trick Design Ltd.
プロジェクトチームのメンバー: Katia Martins
Tiago Russo
プロジェクト名: Farol
プロジェクトのクライアント: Trick Design Ltd