多機能性を追求した新時代の椅子「モナーク」

ガザレ・アッバシアンによる画期的な椅子デザイン

アート、科学、美学が融合し、公共の趣味に影響を与える作品が生まれる。そんなコンセプトから誕生したのが、椅子「モナーク」です。

圧縮荷重を伝えるのに適したアーチ型の橋をベースにしたデザインは、単なる椅子の形を超越し、必要な強度を提供しながらも、異なるモードで様々な機能を提供する多機能性と柔軟性を兼ね備えています。製造過程を単純化する試みとして、一目で強い印象を残すことを意図しており、製品全体は座る位置を提供する上部と、荷重を支える下部の2つの主要部分から構成されています。

座面の上部を180度回転させ、主アーチの位置を変えることで、アーチの内部も別の機能に使用できるようになります。ユーザーのインタラクションに応じて、この製品は様々な状態で使用することが可能です。プライウッドを異なる4つの形で組み合わせ、金属棒とネジで接続して製品が構成されています。

テヘランで生まれた「モナーク」は、高さ80cm、直径120cmの技術仕様を持ち、家具、椅子、柔軟性、多機能性といったキーワードがデザインを特徴づけています。アーチ形のプライウッドが並ぶ椅子は、異なる形を作るためにヒンジを中心に上部コンポーネントが回転します。さらなる強度のために、プライウッドコンポーネントはサポートに連続して組み込まれています。

この椅子は、2024年のA'ファニチャーデザインアワードでブロンズを受賞しました。ブロンズA'デザインアワードは、経験と創造力を認証する優れたデザインに授与され、芸術、科学、デザイン、テクノロジーのベストプラクティスを取り入れ、強力な技術力と創造力を発揮し、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にすることを目指しています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Ghazaleh Abbasian
画像クレジット: Ghazaleh Abbasian
プロジェクトチームのメンバー: Ghazaleh Abbasian
プロジェクト名: Monarc
プロジェクトのクライアント: Ghazal


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