乳幼児の視点を重視したデザイン

田舎のデイケア革新を担う「Horizon Below 75cm」

地域社会に息吹を吹き込む新たな公共施設の誕生

都市部と異なり、田舎では公共のデイケア施設が不足しているのが現状です。そこで、宜蘭における初の公共デイケア施設「Horizon Below 75cm」が誕生しました。乳幼児のケアを主眼に置きつつ、妊娠中の親への健康や出産教育の場としても機能します。

この施設のデザインは、新生児、乳児、幼児といった早期発達段階における子どもたちの感覚発達に注目しています。彼らの身体的スケールに合わせて、外界が子どもたちの視点で見えるよう、ファサードの開口部の高さを45cmから75cmに精密に設定しています。

建築デザインは現代的ですが、地元の気候に適応するための地元の素材を使用し、低維持費での建設を可能にしました。床面積は862.03平方メートルに及びます。

デザインチームには、楊宗緯(Tsung Wei Yang)をはじめ、魏子凌(Ziling Wei)、ジャンマイケル・アントニ(Janmichael Antoni)が名を連ねています。このプロジェクトは、宜蘭県冬山郷の義成路三段と鸞路の交差点に位置し、2022年4月に着工し、2023年6月に完成しました。

「Horizon Below 75cm」は、2024年にA'建築、建物、構造デザイン賞でブロンズを受賞しました。この賞は、経験と独創性を証明する優れたデザインに授与され、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを組み込んだ作品として評価されています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Tsung Wei Yang
画像クレジット: Willy Yang Architects & Planners
プロジェクトチームのメンバー: Tsungwei, Yang Ziling, Wei Janmichael Antoni
プロジェクト名: Horizon Below 75cm
プロジェクトのクライアント: Yilan County Dongshan Township Office


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