自然と共生するアート、"滝"の風景デザイン

高橋正樹による独創的なランドスケーププロジェクト

このプロジェクトは、外壁に使用されたコンクリートスラブと同じ素材で作られた階段が特徴で、建物と庭園の一体感を生み出しています。天然の湧水を利用して作られた職人技の石積みの滝は、デザインへのインパクトが強く、歩道には四季折々の花々が植えられ、北海道の四季を存分に楽しむことができます。

滝は、施工中に敷地外に出されていた自然の流れを利用して造られました。コンクリートの階段の厚み、土地の傾斜、排水管の深さをバランス良く配置することが最大の課題でした。土地の傾斜は水流の強さを変え、階段のバランスを崩すため、慎重な計算が必要でした。

このランドスケープは、通行人の目を引くほどユニークで、機能性とデザインに加えて自然を楽しむことができます。建物の前にある滝は天然の流水を使用しており、最も寒い冬でも水が凍ることなく流れ続け、通り過ぎる人々に癒しの効果を提供します。また、夜間のランドスケープは効果的な照明と幻想的な空間で非常に美しく、まったく異なる雰囲気を提供します。

このプロジェクトは、デザイン提案から完成まで約5年を要しました。場所は北海道ニセコにあります。建物が自然に囲まれた急斜面の敷地に位置しているため、自然と傾斜を生かしたランドスケープのデザインに焦点を当てました。プロジェクトのランドマークである滝は、職人によって手作りされた天然石の石積みと天然の流水を利用した唯一無二のものです。

2024年には、このデザインはA'ランドスケーププランニングとガーデンデザインアワードでブロンズを受賞しました。ブロンズA'デザインアワードは、経験と創造性に富んだ優れたデザインに授与され、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを組み込んでおり、強い技術力と創造力を示し、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にしています。