創造性を育む空間、レナイ・アート・ラボ

多機能教室で子供たちの創造力を解放

教育の場を革新する、デザイナー長友大輔とジャン・ミニーの挑戦。

アート教室のあり方を変え、多面的なデザイン技術を駆使して、多用途に利用可能な創造的プラットフォームを作り出すことを目指した実験空間、それがレナイ・アート・ラボです。生徒たちが創造的思考能力を向上させることを可能にする、魅力的な環境がここにはあります。

この空間は主にステージエリアと教師の教授エリアに分けられており、生徒たちはもはや授業での受動的な参加者ではなく、ステージ上の焦点となります。ステージの背後のスペースは、鮮やかな黄色を背景に、多機能に利用可能です。収納機能を提供するだけでなく、子供たちが探索や読書を楽しむスペースとしても機能します。

教師の教授エリアは、学習への熱意を刺激し、創造性を高めるために、レンガ色のペイントを基調として使用しています。木工大工技術や現場での塗装など、実現技術には手作業が大きく関わっています。

総面積75平方メートルに及ぶこのプロジェクトは、教育空間の改革の一環として、2023年4月に台北で開始され、同年9月に完成しました。デザインアプローチの主旨は、学校での学習中に生徒たちが高い美的基準に触れる機会を増やすことです。

デザインの課題は、教室計画に美的教育を取り入れることでした。これには、空間に導入される色、素材とテクスチャ、幾何学的形状の選択が含まれます。レナイ・アート・ラボのデザインコンセプトは、動きとエネルギーの感覚を喚起する、流れるような曲線を中心に展開されています。

このデザインは、2024年のA'インテリアスペース、リテールおよびエキシビションデザインアワードでブロンズを受賞しました。ブロンズA'デザインアワードは、経験と創造性を証明する優れたデザインに授与され、芸術、科学、デザイン、テクノロジーのベストプラクティスを取り入れ、強い技術的および創造的スキルを示し、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にすることを称えています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Daisuke Nagatomo and Minnie Jan
画像クレジット: Daisuke Nagatomo and Minnie Jan
プロジェクトチームのメンバー: Jenny Yeh
プロジェクト名: Renai Art Lab
プロジェクトのクライアント: MisoSoupDesign


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