洗練されたプライベートキッチン、家族の絆を深める

シェフのための住空間、機能と温もりを融合

家族を中心に据えたキッチンスペースを愛する夫婦とその子供たち。プロフェッショナルなシェフである夫のために、洗練されたデザインと機能性を兼ね備えた住まい「Ruilan」が誕生しました。

デザイナーのChun-Kai Yangは、クライアントの要望を叶えるため、各エリアの境界を色で象徴する手法を用いました。ダークな天井と木目の化粧板がプロフェッショナルなイメージを醸し出し、隠された収納スペースが機能的な空間を創出しています。

素材には、クォーツストーンや大判タイル、フォーミカラミネート、チタンメッキ板などが選ばれ、耐久性と美観を兼ね備えたバーは、キッチンやダイニングルームに最適です。また、鉄製の装飾や照明、床には60×120cmのタイルが使用され、落ち着きと奥行きのある空間を演出しています。

99.1平方メートルのこのカスタマイズプロジェクトでは、元々閉鎖的だったキッチンをオープンプランに変更し、リビングルームとの境界としてアイランドキッチンを配置。色と素材の選択で、各エリアの機能を明確に区別しました。

デザイナーは、クライアントの生活習慣とニーズを丁寧に観察し、細部にまで配慮した照明デザインや空間レイアウトにより、快適で実用的な住まいを創り上げました。特にキッチン機器と収納に関して、クライアントからは高い満足の声が寄せられています。

台湾で2023年10月に完成したこのプロジェクトは、クライアントの情熱とデザイナーの美意識が融合した結果です。料理への追求が、デザインへの追求と等しく、インテリアデザインの精神を体現しています。

「Ruilan」は、2024年のA'インテリアスペース、リテールおよびエキシビションデザインアワードでアイアン賞を受賞しました。プロフェッショナルで実用的なデザインが評価され、より良い世界への貢献が認められたのです。