天空を映すウェルネス空間、スカイスパ

クリス・リンが創造する、究極のリラクゼーション

都会の喧騒を離れ、心身の調和を求める場所として、デザイナークリス・リンが手掛けた「スカイスパ」。そのデザインコンセプトは、自然を取り入れた開放感あふれる空間にあります。

このプロジェクトは、建物の最上階に位置し、周囲の建物を見下ろす絶好のロケーションを活かしています。広大な空を望むことができるこの場所では、シンプルでミニマリストな床から天井までの大きな窓を設置し、自然を室内に取り込むことで、人々に空を返す試みがなされました。

中国の伝統に従い、「気」の流れに注目したデザインが施されています。壁を取り払い、「気」の循環を改善するためのオープンなレイアウトと大きな窓が配置され、自然な風の流れと空気の循環を促進しています。これにより、都市の喧騒から一時的に逃れ、心身の統合を図るウェルネススパの創造を目指しました。

建物のファサードを改装し、大規模な床から天井までのガラス窓を用いることで、室内に空を取り込むアプローチが採用されています。超透明ガラスとアルミニウム合金を組み合わせることで、屋外の景色をより良く室内に導入することが可能になりました。この方法は、天と人の統一という中国の伝統的なウェルネス哲学と、自然から学ぶという考えを統合しています。

屋内と屋外の空間をより良く統合するために、レ・デコールの樹脂パネル(ダークで高光沢の樹脂仕上げ)が天井に使用されています。最大サイズの1220*3000MMの超大型パネルは、自然な木を思わせるシームレスな美的効果を提示し、自然素材の使用が温かみと親密さをもたらし、心を育む目的を達成しています。

このスパセンターは、心と体の調和を求める都市型リトリートとして、最上階のスペースを変貌させました。「ブルースカイ」は、床から天井までの窓を通じて空の景色を招き入れ、自然とのつながりを深めます。「気の流れ」は、オープンなレイアウトと大きな窓を用いて空気の循環を促し、スペースの活力を高めます。このロケーションの利点を活かし、リラクゼーションとウェルネスのための空間を提供し、心の平和を育むことを目的としています。

本プロジェクトは、2023年5月に中国上海で設計され、2024年2月に中国河北省で完成しました。最上階のスペースをウェルネススパに変貌させることで、心と体の調和を求める都市型リトリートを提供します。床から天井までの窓を特徴とするデザインは、空の景色を室内に招き入れ、自然とのつながりを深めます。オープンなレイアウトと大きな窓を用いて空気の循環を促し、スペースの活力を高めることで、リラクゼーションとウェルネスのための場所としての利点を活かしています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Kris Lin
画像クレジット: Image #1—#5: Photographer Cheng Ming
プロジェクトチームのメンバー: Kris Lin
プロジェクト名: Sky Spa
プロジェクトのクライアント: Kris Lin International Design


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Sky Spa IMG #5
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