「カーブグラス」は、グラスの縁に微妙なカーブを加えることで、ストローを使用した飲み物の体験を改善しようとするものです。このカーブがあることで、グラスを傾けたときにストローが自然と正しい位置に落ち着き、両手を使うことなく飲み物を楽しむことができます。また、このカーブは、グラスを洗った後に逆さに置くと、残った水分が蒸発しやすくなるため、グラス内部の不快な臭いやカビの発生を防ぐ助けとなります。
このグラスは、金型内でガラス吹き成形され、縁のカーブはレーザーで作られます。その高さは140mm、直径は69mm、容量は330mlと、一般的なグラスと比べても遜色のないサイズ感を持っています。
「カーブグラス」の特徴的なカーブは、ただストローを保持するだけでなく、さまざまな用途に活用できます。例えば、長いスプーンやフルーツ、ガーニッシュを安定して置くことができ、飲み物やカクテルの準備に役立ちます。また、空の「カーブグラス」は、煙草を置くことができないため、喫煙を控えるための subtleな手段としても使用できます。
このプロジェクトは数週間にわたり、セルビアのベオグラードで行われました。「カーブグラス」は、日常のオブジェクトにシンプルな形状の変更を加えることで、機能を豊かにし、不必要な習慣を変え、製品の体験を向上させることを目指しています。その形状はミニマリズムを保ちつつ、エレガントで官能的なシルエットを描き出しています。
「カーブグラス」は、2015年にヴラディミール・ザゴラックによってデザインされ、2019年にはA' Bakeware, Tableware, Drinkware and Cookware Design Awardでブロンズ賞を受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを組み合わせ、強力な技術的および創造的なスキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にするデザインに授与されます。
プロジェクトデザイナー: Vladimir Zagorac
画像クレジット: Vladimir Zagorac
プロジェクトチームのメンバー: Vladimir Zagorac
プロジェクト名: Curve
プロジェクトのクライアント: Vladimir Zagorac