福岡百道のユナイテッドシネマ:高級感と静謐さを兼ね備えた映画体験

秋山邦久による洗練されたデザイン

福岡百道のユナイテッドシネマは、高級感と静謐さを兼ね備えた映画館として、デザイナーの秋山邦久によって設計されました。この記事では、そのユニークな特性とデザインの背後にあるインスピレーションについて掘り下げていきます。

福岡百道のユナイテッドシネマは、洗練された都市生活者をターゲットにした映画館として設計されました。福岡県は日本の大都市圏の一つであり、ここに住む人々や訪れる人々は高度に洗練されています。そのため、秋山とユナイテッドシネマのチームは、高感度な人々に愛される映画館を作ることを目指しました。

この映画館のユニークな特性は、その空間設計にあります。ロビーには大聖堂のような高い天井があり、光が注がれ、広大な空間が静寂と厳粛さを感じさせます。映画館に通常使用されない素材の採用、照明の工夫、空間のボリューム感などにより、日本の映画館の古いイメージを払拭しようと試みました。

また、映画館は単に映画を観る場所ではなく、知的なコンテンツとしての映画を提供する場所として位置づけられています。そのため、映画館は図書館や美術館のように、知的好奇心を満たす場所として設計されています。

この映画館は、11のスクリーンと合計1674席を備えた広大な空間として設計されています。4DX用のスクリーン、Screen X用のスクリーン、ライブシアター用の2つのスクリーン、通常のプロジェクション用の7つのスクリーンがあります。

このプロジェクトは2016年に始まり、2019年に福岡で完成しました。福岡県は150万人の人口を持つ都市で、この映画館は海岸近くの高級住宅地のショッピングセンターに位置しています。

このデザインは、A' Interior Space, Retail and Exhibition Design Award 2019でブロンズ賞を受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にするデザインに授与されます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Kunihisa Akiyama
画像クレジット: Photographer: Toshiyuki Yano
プロジェクトチームのメンバー: Interior Designer: Makoto Tanijiri, Ai Yoshida Graphic and Sign Design: SUPPOSE DESIGN OFFICE Co., Ltd. Architect: Hironobu Imamura Mechanical and Electric: Nao Uda Lighting Design: Shinji Yamaguchi, Yayoi Aota Director: Kunihisa Akiyama
プロジェクト名: United Cinemas Fukuoka Momochi
プロジェクトのクライアント: Kunihisa Akiyama


United Cinemas Fukuoka Momochi IMG #2
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United Cinemas Fukuoka Momochi IMG #5
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