「カプセル・オブ・ワンダー」は、香港の時計フェアで一般公開された唯一のホール、Salon de TEの導入部分として設計されたものである。その目的は、140の国際的なプレミアムウォッチブランドを展示することだった。デザインの課題は、訪問者に新たな発見の感覚を刺激する1800m2の導入パッセージウェイ体験を創造することだった。未来的なテーマが作られ、ウェルカムレセプション、VIPラウンジ、そして多機能の活動のためのオープンステージエリアが含まれている。
このプロジェクトは、重い木材構造の使用を避け、すべての壁は再利用可能なアルミニウムシステムで作られ、伸縮性のあるビニールプリントで覆われている。家具、小道具、照明、LEDスクリーンはレンタルされ、生分解性のカーペットが展示ホールの床を覆っている。香りの庭園といった体験や、拡張現実と仮想現実の技術が空間デザインに組み込まれている。
アクリル製のミラークラッディングがレセプションとVIPラウンジで使用されている。3m高x5m幅の六角形のゲートウェイが、45m長x7.5m幅x6m高のSalon de TEホールのパッセージウェイに訪問者を迎え入れる。3m高x9m幅のインタラクティブスクリーンが入口スペース近くに配置されている。さらにパッセージウェイの奥には、17m直径のオープンチャンバーエリアがあり、ここには9m幅のステージが設置されている。この空間では、製品のパレードやカクテルパーティー、セミナーなどの多機能活動が行われる。
デザインの最大の挑戦は、これまでに使用されたデザインコンセプトとは異なるものを見つけることだった。最も重要なのは、Salon de TEと時計業界への公の認識と意識を高めることだった。新たな発見の冒険に関するさまざまなイデオロギーとテーマを分析した後、訪問者を異なる世界に連れて行く未来的なカプセルが理想的だと思われた。そこから、全体のデザインプロセスが開発に入った。
このデザインは、2020年のA'イベント・アンド・ハプニングデザイン賞でブロンズを受賞した。ブロンズA'デザイン賞は、経験と創造性を証明し、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質を改善し、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与される。
プロジェクトデザイナー: Hong Kong Trade Development Council
画像クレジット: Hong Kong Trade Development Council
プロジェクトチームのメンバー: Hong Kong Trade Development Council
プロジェクト名: Capsules of Wonder
プロジェクトのクライアント: Hong Kong Trade Development Council