カムラン・クパエイは、アーチと曲線の美しさに魅了され、それをデザインに取り入れることを常に心がけている。このプロジェクトでは、外観だけでなく内部にも半円形のアーチを使用し、リラクゼーションを感じる空間を作り出した。また、コストと時間を節約するため、一部の壁や天井は仕上げ材を使用せず、レンガの質感をそのまま活かした。
この家は55年の歴史があり、リノベーションが必要だった。設計から施工までの期間はわずか100日という制約があったため、設計図を作成する時間はなく、現場でスケッチを描きながら作業を進めた。
リサイクル素材の使用にも注目が集まる。リビングルームの天井はリサイクル木材を使用し、色を付ける必要がないため、さらに時間とコストを節約することができた。このような工夫により、310平方メートルのこのプロジェクトは、一部を二階建てとすることで、効率的に空間を活用した。
プロジェクトの最も魅力的な部分は、アーチのデザインと床の青色である。アーチは空間に深みを与え、青色はリラクゼーションを感じさせる。また、都市計画や市の厳格なルールに対応しながら、伝統的な手法を用いて半円形のアーチを実現した。
このプロジェクトは、2018年11月に開始され、2019年3月に完成した。その間に、古い家が新たな魅力に満ちた空間へと生まれ変わった。このデザインは、2021年にA'インテリアスペース、リテール&エキシビションデザイン賞のアイアン部門で受賞した。
カムラン・クパエイのデザインは、モダンなインテリアと歴史的なコンテクストを組み合わせ、空間、色、文化との対話を生み出す。古いものと新しいものの鮮やかな対比の中で、この低調な建物は新たな生命を吹き込まれた。
プロジェクトデザイナー: Kamran Koupaei
画像クレジット: Image #1 : Ehsan Hajirasoliha
Image #2 : Ehsan Hajirasoliha
Image #3 : Ehsan Hajirasoliha
Image #4 : Ehsan Hajirasoliha
Image #5 : Ehsan Hajirasoliha
プロジェクトチームのメンバー: Architect: Elham Azarnasab
Architect: Shahrzad Masumi
Architect: Negar Moshref
Architect: Sachnaz Aghaei
Supervisor: Masood Harandi
プロジェクト名: Number Seven
プロジェクトのクライアント: Kamran Koupaei