古代中国の陶器の美しさを現代に蘇らせる

台湾の田舎に輝く、Hsin-Yuan Leeによる壮麗なセールスセンター

台湾の田舎の街角に立つ緑色の建物。その建物は周囲の風景と一体化し、自然の一部となることができるのだろうか？ また、その建物の独特な環境特性をどのように表現することができるのだろうか？ Hsin-Yuan Leeは、四角い形状と透明なガラス窓を組み合わせて、建物のファサードを周囲の植物でぼかすことで、これらの問いに答えを出している。夜になると建物内の光が輝き、全体が田舎の中できらめく光に見える。

壁から天井にかけて配置された不規則な大きな木板の形状は、高温焼成によって生じる独特の氷の亀裂の芸術的なパターンを模倣している。壁と天井の間の隙間から光が差し込むと、展示スペースは窓越しにきらめく。哥窯の陶器に見られる「金線」や「紫鉄足」の独特の特徴が、レセプションエリアに飾られた金色と青色のデザインアイデアを生み出した。

レセプションエリアは窓際にあり、金属製のシートと灰色のガラスで装飾された金属製の仕切りで個々のスペースに分けられている。夜になると、金属シートに光が当たり、全体の室内空間がきらめく。金属シートとガラス窓が建物全体に光を反射し、夜になるとそれが魅力的に見える。

高温焼成によって生じる陶器の泡が、建物内に異なる高さで装飾された金属製の天井ランプのデザインを生み出した。VIPルームでは、広大な中国の風景壁が一貫して金色と青色で飾られている。レイアウトや装飾材料の内装デザインは、窯文化の精巧さ、貴重さ、希少性を完全に引き立てている。

このデザインは、2020年にA'インテリアスペース、リテール＆エキシビションデザイン賞のブロンズを受賞した。この賞は、経験と創造力を証明し、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与される。