革新的なデザインが生み出す、キッチンの新常識

村田千秋による、リフィル式洗剤「Yashinomi Premium Power」

「見慣れた問題を解決したい」という思いから生まれた、リフィル式洗剤の新しい形。その名も「Yashinomi Premium Power」。デザイナーの村田千秋が挑んだのは、洗剤をボトルに補充するという日常の一コマ。その結果生まれたのが、リフィルバッグとそのスタンドのセットで、従来の補充方法とは一線を画すこの製品は、使いやすさと機能性を兼ね備えています。

「Yashinomi Premium Power」の最大の特徴は、リフィルバッグをそのままスタンドにセットするだけで使用できる点です。これにより、補充の手間や洗剤のこぼれ、ボトルの洗浄といった煩わしさから解放されます。また、リフィルバッグからの残液の無駄もなく、洗剤を最後まで使い切ることができます。

さらに、製品のデザインも注目に値します。シンプルでクリーンなデザインは、どんなキッチンにも馴染み、視覚的なノイズを減らすことに成功しています。これにより、キッチン空間がより洗練され、快適なものになります。

製品のサイズは120 mm x 55 mm x 167 mm、重量は359gとコンパクト。さらに、持続可能なパームオイルの認証（RSPO）を取得しており、売上の1%はボルネオの野生生物の生息地と移動路を保護するNGO、BCTJ（ボルネオ保全信託日本）に寄付されるという、環境への配慮も忘れていません。

このプロジェクトは2015年11月に始まり、2016年6月に大阪で完成。同年10月に発売されました。そして、その革新的なデザインは2020年のA'パッケージデザイン賞でゴールデン賞を受賞。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術を推進し、世界に大きな影響を与える優れた製品やアイデアに授与されます。

村田千秋の「Yashinomi Premium Power」は、日常の中にある「見えているけど解決されていない問題」に挑み、その解決策を見つけ出した一例です。その革新的なアプローチと洗練されたデザインは、これからのキッチンライフに新たな風を吹き込むことでしょう。