革新的な音楽体験:E Drum

Idan Herbetによるキネティック電子ドラムショー

音楽と光が融合した新たなエンターテイメント形式を生み出したE Drum。その創造者であるIdan Herbetが、この革新的なプロジェクトについて語ります。

Idan Herbetが手掛けたE Drumは、観客にこれまでにない非凡な体験を提供することを目指して生まれました。このプロジェクトは、ドラマーの新たな可能性を探求し、音楽と光を一体化させることで、視覚と聴覚の両方から観客を魅了します。

このプロジェクトは、プロデューサーの要望から始まりました。彼らはドラムショーを開催したいと考えていたところ、ジャイロスコープからインスピレーションを得て、E Drumのアイデアが生まれました。その後、ミュージシャン、照明技術者、デザイナーのチームが結成され、E Drumの開発が始まりました。

E Drumの設計は、複数のプラットフォームを組み合わせて動作するようになっています。これはドラマーにとって新たな道具であり、新たなステージでもあります。その空間はドラマーの新たな思考を刺激し、それが音楽の創作にも影響を与えました。E Drumはステージに移動させることができ、新たなアクトとして登場します。そのため、すべての側面(サイズ、重量、輸送、組み立て、解体)において超モジュラーである必要がありました。

このプロジェクトの制作には、WYSIWYG照明デザインソフトウェアが使用されました。ドラマーと共にスペースをテストし、音楽を視覚的に表現するための照明デザインの方法を開発しました。また、リングの動きや、フィクスチャを含む3mリングの持ち上げ方など、技術的な問題も解決しました。音楽とMIDIトリガーにはAbelton Live、照明にはGMA2が使用されました。

E Drumは、視覚と音楽が一体となる新たなエンターテイメント形式を提供します。そのために、ドラム、ステージ、電子ドラム、ショー、光、音楽、サウンド、ドラマー、ライトデザインといった要素が組み合わされています。

このプロジェクトは2019年3月に始まり、同年9月22日に初公演が行われました。初公演はイスラエルのデッドシー近くの砂漠で行われました。その後、このプロジェクトは2020年のA' Lighting Products and Fixtures Design Awardでゴールデン賞を受賞しました。

このような革新的なプロジェクトを成功させるためには、多くの課題を乗り越える必要がありました。その中でも最も大きな課題は、照明と音響を一体化させ、ドラマーをインスタレーションの一部とすることでした。また、ドラマーの新たなプレイグラウンドと視覚的なショーのニーズをバランス良く満たすことも重要でした。

このような課題を乗り越えることで、E Drumは音楽と光が一体となった新たなエンターテイメント形式を生み出しました。それは観客にこれまでにない非凡な体験を提供し、音楽と光の新たな可能性を追求することを可能にしました。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Idan Herbet
画像クレジット: Image #1 : Photographer Koby Bar Yehuda Image #2 : Photographer Koby Bar Yehuda Image #3 : Photographer Koby Bar Yehuda Image #4 : Photographer Koby Bar Yehuda Image #5 : Photographer Koby Bar Yehuda Image #6 : Photographer Koby Bar Yehuda
プロジェクトチームのメンバー: Production : "Teta Music" + "Greatminds" Design studio and lighting design : "Cochavi&Klein" Concept designer : Omer Israeli Industrial designer : Idan Herbet Blacksmith : Efi Schwartz Abelton : Ido Kagan Artisitic director : Ido Kagan Light programmers : Kfir Asraf + Yaysson Goldstyn Drummer: Tomer Zidkiahu
プロジェクト名: E Drum
プロジェクトのクライアント: Idan Herbet


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