舌をテーマにした驚きのデザイン

ヴィクトリア・アックスによるキャンディパッケージ「Tongue-Bongue」

食べ物のパッケージを作りたいという願いから生まれたこのデザインは、食べるプロセス自体に焦点を当てています。特に、口に食べ物を取り入れる行為が背景となっています。

人々は舌を使ってさまざまな甘いものを吸い取ります。舌の形をしたロリポップは、「舌が(人間の)舌に」のシュールなメタファーを作り出します。このデザインは、他とは異なる独自の特性を持つことで、その強さとユニークな特徴を発揮しています。

このデザインは紙で作られており、その仕様は組み立て時には50 x 50 x 70 mm、印刷時には240 x 250 mmとなっています。舌、舌ボング、パッケージ、おもちゃのパッケージ、フルーツといったキーワードがデザインのタグとして提供されています。

舌は箱の後ろから始まり、箱の開口部を覆い(開けるのを防ぐ追加の保護として機能し)、口のスロットを通って「閉じます」。その結果、キャンディーの舌が入った箱口ができあがります。

このプロジェクトはドイツのパッケージコンペティションのために作られ、2017年2月から4月にかけてモスクワで開始されました。店頭に並んでいるパッケージはほとんどが標準的なもの(四角形、長方形)で、スポンテニアスな購入を誘うものではありません。新しいパッケージのバージョンを提案し、手に持ちたくなるような、研究して購入したくなるようなパッケージを作ることが目標でした。

最も難しかったのは、このパッケージをどのように店舗に運ぶか、そしてこのパッケージが誰のためのものかを理解することでした。というのも、上部はしわにならないようにしなければならないからです。解決策として、パッケージがギフトとして機能するか、高級品の需要があるところで販売されるということが挙げられます。特に、手作りであることを考えると、これは理にかなっています。

このデザインは、2020年のA'パッケージデザインアワードでブロンズを受賞しました。ブロンズのA'デザインアワードは、経験と創造性を証明した優れたデザインに授与されます。芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にすることを評価されています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Victoria Ax
画像クレジット: Victoria Ax
プロジェクトチームのメンバー: Victoria Ax
プロジェクト名: Tongue-Bongue
プロジェクトのクライアント: Victoria Ax


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Tongue-Bongue IMG #5
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