割り勘の計算は、レストランでの食事の楽しみを半減させることが多い。しかし、この問題を解決するためのアプリケーションは、ユーザーフレンドリーなUI/UXを持つものがほとんどない。デン・クレンコフは、この問題を解決するために「Hango」をデザインした。
「Hango」は、ARやAIのような最新の技術を使用して、効率的にチェックをスキャンすることが可能。デザインはクリーンでミニマリストで、ユーザビリティをサポートしている。また、ユーザージャーニー全体を通じて直感的でエンゲージングなインタラクションを提供する。
このアプリは、Adobe Photoshop、Sketch、Principleといったソフトウェアを使用して制作された。Sketchのシンボルを使用することで、デザインの速度を上げ、柔軟性を持たせることが可能。Principleはシンプルなインタラクションのために、After Effectsはより高度なスムーズ/リキッド/スキャニングエフェクトのために使用された。
「Hango」の主なインタラクションのステップは、チェックのスキャン、参加者の追加、アイテムの分割、支払者の返金となる。アプリは、各ステップへのスムーズな遷移を提供する。UIのアニメーションは、何が起こっているのか(チェックのスキャンや返金待ちの場合)や、アプリの使い方を示す(アイテムを長押しすると状態が変わるので、どこかにドラッグする必要があることがわかる)。
デン・クレンコフは、このデザインプロジェクトを2019年の9月から11月までの間にウクライナのキエフで行った。彼は、レストランでの大きなグループの人々が一つのビルを支払う際の問題を解決するための調査を行った。その結果、ほとんどの人々がこの問題を解決するためのアプリを持つことを望んでいることがわかった。
「Hango」は、2020年のA' Mobile Technologies, Applications and Software Design Awardでブロンズ賞を受賞した。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを組み込んだ優れたデザインに授与される。
プロジェクトデザイナー: Den Klenkov
画像クレジット: Den Klenkov
プロジェクトチームのメンバー: Den Klenkov
プロジェクト名: Hango
プロジェクトのクライアント: Den Klenkov