自然の流れを表現したガラス食器「Limpid Stream」

石川敬司による日本切子技術の新たな可能性

「Limpid Stream」は、清流をモチーフにしたガラス食器のシリーズです。リズミカルに配置された猫の瞳のようなデザインは、まるで水の流れに身を任せているかのような感覚を与えます。ワイングラス、お酒のカップ、プレート、ロックグラスなど、さまざまな種類のガラス食器が揃っています。

このガラス食器は、日本の切子ガラス技術を用いて、手作業で丁寧に研磨されています。そのため、見た目だけでなく、手触りも非常に滑らかで、衝撃にも強いという特長があります。

このプロジェクトは、2019年5月に徳島で始まり、同年12月に完成しました。その後、2020年7月1日に日本でデザインの著作権を取得しました。

「Limpid Stream」の実現には、猫の瞳の形を切り出すための研磨機の準備が必要でした。一般的に販売されている研磨機のホイールでは、猫の瞳の形を切り出すことができないため、ホイールの切断面の角度を計算し、研磨機の製造業者にカスタマイズしたホイールを注文する必要がありました。

このデザインは、2021年にA' Bakeware, Tableware, Drinkware and Cookware Design Awardでブロンズ賞を受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強い技術力と創造力を持つ、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にするデザインに授与されます。

「Limpid Stream」は、日本の伝統的な技術と現代の感性が融合した、新たなガラス食器の可能性を示しています。その美しさと機能性は、日々の生活を豊かにし、心を癒すことでしょう。