自然と調和する洗練された建築:「銀川融创城」

Arch-Age Designによる自然との調和を追求したミニマリスティックなデザイン

銀川市の東部、葛迪湖畔に位置する「銀川融创城」は、都市の象徴的な展示ホールとして、また市民文化センターとして機能する建築物である。自然を尊重しつつランドマークとなるデザインが求められ、銀川の深い文化と歴史、地域の特性を融合させた。

このプロジェクトはミニマリスティックなデザインアプローチを採用している。円形のブロックと柔らかく整った曲線の要素がフィールドデザインに統合され、湖上に浮かぶ一筋の絹のように自然で優雅に葛迪湖を包み込む。半月形の屋根は湖に向かって傾斜し、細長い穴あきの柱が屋根の二つの翼の下に整然と散らばっている。夜になると内蔵されたライトストリップが光り、屋根が空中に浮かんでいるように見える。

人工石の壁は穴あきパネルのカーテンウォールに対応している。穴あきパネルの形状は、銀川の市花であるマランフラワーに合わせてカスタマイズされている。パネルの継ぎ目は湖の波紋を反映し、光と影の層を増やす。湖に面したファサードは透明な強化空洞ガラスのカーテンウォールを採用し、洋梨白の屋根用アルミニウムパネルと組み合わせて、クリスタルのように軽やかに見える。

建物はリング状に湖畔に浮かび、パークの全体的な計画に完全に溶け込んでいる。屋根は湖の水面に向かって傾斜し、橋と接続している。これにより、建物の空間と湖との境界がぼんやりとし、人々が自然に近づくことができる。湖に面したファサードには透明な強化空洞ガラスのカーテンウォールが使用されており、軽やかで透明感があり、屋外の風景を取り込むことができる。訪問者は湖の周りに座って景色を楽しむことができる。

このプロジェクトは、周囲の自然環境のリソースを最大限に活用し、現代の技術を用いて人と自然をつなげることを目指している。時間、空間、光をリンクとして現在の環境と統合することで、建築物はパークの風景の一部となる。

傾斜した半月形の屋根は、構造梁の変化を引き起こし、二つの大きなオーバーハングは主屋根構造から独立している必要があった。そのため、屋根の一体性と軽さを保つ方法が最大の課題となった。建築家たちは、カーテンウォールを包囲材として使用し、二つの翼と主屋根構造の間の接合関係を弱め、細い穴あきの柱を用いて翼を支え、屋根が水面上に「浮かぶ」ようにした。

このデザインは、2021年のA'アーキテクチャ、ビルディング、構造デザイン賞でゴールデン賞を受賞した。ゴールデンA'デザイン賞は、デザイナーの才能と知恵を反映した素晴らしい、優れた、トレンドセッティングな創造物に授与される。これらは、芸術、科学、デザイン、技術を推進し、非凡な卓越性を体現し、その望ましい特性で世界に大きな影響を与える尊敬される製品や明るいアイデアである。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Arch-Age-Design (AAD)
画像クレジット: Image# 1-3: ArchiTranslator Image# 4-5: SHRIMP STUDIO
プロジェクトチームのメンバー: Chief designer: Hu Zhiying Design team: Cai Jinxian, Zhang Hongguo, Huang Mengting,Zhao Zhihui
プロジェクト名: Yinchuan Sunac City
プロジェクトのクライアント: Arch-Age-Design (AAD)


Yinchuan Sunac City IMG #2
Yinchuan Sunac City IMG #3
Yinchuan Sunac City IMG #4
Yinchuan Sunac City IMG #5
Yinchuan Sunac City IMG #5

デザイン雑誌でさらに詳しく読む