大学の多様性を表現するデジタルコラージュ:年次セキュリティ&防火報告書

アドリアナ・ソリス・マルティネスが描く、新たな視覚表現の世界

アドリアナ・ソリス・マルティネスが手掛けた「年次セキュリティ&防火報告書」は、イリノイ大学シカゴ校の多様性をデジタルコラージュで表現した、新たな視覚表現の世界を開く。彼女のデザインは、異なる要素を一つの風景に組み合わせ、それぞれが協調して機能することで、各セクションの目的を具現化する。

このプロジェクトは、2020年のパンデミック中に見られた、既存の要素を新たな解決策として再利用するという手法に触発された。アドリアナは、複雑で抽象的なポリシーコンセプトを、人々が理解しやすい形で表現するために、デジタルコラージュという手法を用いた。

この報告書のデザインは、ベクター、アンティークなペンスケッチ、ヴィンテージイラスト、現代の写真を組み合わせた統一されたビジュアルスタイルで、大学の多様性を表現している。コラージュの中には、一見関連性のない要素が散りばめられているが、これらは大学の独自の要素(人々、背景、学問の分野)を象徴している。

この報告書はAdobe Photoshopを主に使用して作成され、Adobe Illustratorで設計された要素も含まれている。全体のレイアウトはAdobe InDesignで組み立てられ、インタラクティブなPDFドキュメントとしてデジタル出版された。

このデザインは、法律により必要とされる抽象的で複雑なポリシーと安全性の概念を視覚的に解釈し、分かりやすくすることで、大学コミュニティや一般の人々にとって、大学生活や将来の大学生活に影響を与える可能性のある重要なデータへのアプローチを提供している。

このプロジェクトの最大の課題は、さまざまな視聴者グループの注意を引き、ページ全体で感じられるバランスの取れた統一感のある視覚スタイルを見つけることだった。デザインチームは、視聴者の好みやデジタルコラージュの現在の傾向を継続的に調査し、大学の性格とその多様性のバランスを見つけることで、この課題を克服した。

このデザインは、2021年にA'プリント&パブリッシュメディアデザイン賞のブロンズを受賞した。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、高い技術力と創造力を発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にするデザインに授与される。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Adriana Solis Martinez
画像クレジット: Adriana Solis Martinez
プロジェクトチームのメンバー: Designer: Adriana Solis Martinez Clery Act Coordinator: Nicole Sammartino Assistant Vice Chancellor: David Ibrahim
プロジェクト名: UIC Safety
プロジェクトのクライアント: Adriana Solis Martinez


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