渡辺はColdplayの初めてのアルバムを聴いているとき、突然「パラシュート」という言葉を調べることを思いついた。イタリア語の「parare」(守る)とフランス語の「chute」(落ちる)を組み合わせて「パラシュート」と名付けられたことから、落下から守る装置を考えるきっかけとなった。
その結果生まれたのが、使用するセクションの板が落ちて吊るされるという、新しい形のウォールシェルフ「パラシュート」である。コートや雑誌など、落下から守るという機能を持ちつつ、視覚的にも楽しむことができる。
パラシュートはシートメタルで作られている。色付きのストライプが薄いスペースで区切られており、モダンなパラシュートを思わせるグラフィックデザインが、認識可能で美的に成功したオリジナルのシェルフデザインに変換されている。
プロジェクトは2017年4月に東京で始まり、2018年10月に東京で終了した。そして、渡辺祐介は2018年4月のサローネ・デル・モービレで展示された。
渡辺祐介は、壁に見える新しいタイプのウォールシェルフをデザインした。彼はグラデーションの色について悩み、試行錯誤を重ねて最良の方法を見つけ出した。
パラシュートは、2021年にA' Furniture Design Awardでゴールデン賞を受賞した。ゴールデンA' Design Awardは、デザイナーの才能と知恵を反映した素晴らしい、優れた、トレンドセッティングな作品に授与される。芸術、科学、デザイン、技術を推進し、その卓越した特性で世界に大きな影響を与える製品や明るいアイデアを讃える。
落下から物を守るという機能と美を融合させたパラシュートウォールシェルフ。その独特なデザインと機能性は、これからのライフスタイルに新たな可能性を提示してくれる。
プロジェクトデザイナー: Yusuke Watanabe
画像クレジット: Photo / Hiroki Watanabe
プロジェクトチームのメンバー: Yusuke Watanabe
プロジェクト名: Parachute
プロジェクトのクライアント: Yusuke Watanabe