「BE:SIDE」のデザインを手掛けたのは、Akitoshi ImafukuとLily Sugiyamaの二人。彼らのインスピレーション源となったのは、「船橋屋」本店の藤棚です。長い歴史を持つ「船橋屋」が新たな挑戦をするにあたり、彼らは自身のルーツを大切にすることが重要だと考えました。
「船橋屋」は1805年から続く葛もちの店で、この「BE:SIDE」はその新たなコンセプトショップとして、健康と美を追求する場として設計されました。店舗の入口全体に、本店の象徴である藤棚のデザインが取り入れられ、静かな青山の住宅地に立つ店舗は、そのダイナミックなデザインで人々の視線を引きつけます。また、そのデザインはただ目を引くだけでなく、外部の座席としても機能しています。
店内は、製品が際立つように最小限でシンプルに保たれています。ダークグレーのタイルがテラスから店の奥まで続き、店を深く見せ、藤棚をイメージしたテラスの屋根をよりダイナミックに見せています。また、照明は空間を明るくしつつも、明るすぎず平坦にならないように、光のコントラストを作るように計画されています。
このプロジェクトは2020年1月に始まり、同年7月に渋谷で完成しました。デザインのキーワードとしては、「日本のデザイン」「藤棚」「木材」「シンプル」が挙げられます。
そして、このデザインは2021年のA' Interior Space, Retail and Exhibition Design Awardでブロンズを受賞。芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、高い技術力と創造力を発揮し、生活の質の向上に貢献していると評価されました。
プロジェクトデザイナー: Akitoshi Imafuku
画像クレジット: Daisuke Shima (ad hoc Inc.)
プロジェクトチームのメンバー: Lead Design: Akitoshi Imafuku (supermaniac inc.)
Design: Lily Sugiyama (supermaniac inc.)
Lighting Plan: Hiroshi Enami (L GROW)
Construction: Yashima Creation
プロジェクト名: BE SIDE
プロジェクトのクライアント: Akitoshi Imafuku