このプロジェクトの特徴は、ロシアの荘園の不規則なレイアウトを模した、敷地内に散在する複数の建物群です。それぞれの建物は、厳格な機能的ゾーニングに明確に適合しながら、異なる高さと長さの傾斜屋根のシルエットが、周囲の森林と調和した風景を作り出しています。木材を使用した外装は、新築物と周囲の風景とのつながりを強調しています。
大きなガラス面は、アーチ型のエンドファサードを強調し、内部と外部をつなげる役割を果たしています。また、幅の異なる木製の板が作り出す独特の装飾が、ファサードにリズムと色彩を与えています。
この馬術センターは、厳格な衛生基準と技術要件を満たすだけでなく、馬主たちが訓練や競技の合間にリラックスできる全てのインフラを備えています。また、社会的、心理的、身体的なリハビリテーションのためのヒッポセラピー(馬を使った療法)セッションの実施も可能です。
プロジェクトの最大の課題は、プーシキン地区の面積の約半分が森林に覆われていることでした。しかし、自然環境と周辺村落のユニークな歴史からインスピレーションを得て、都市開発のコンセプトを形成するための統合的なアプローチが採用されました。
このプロジェクトは、2017年にA'建築、建物、構造デザイン賞のブロンズ賞を受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質の向上に貢献する優れたデザインに授与されます。
プロジェクトデザイナー: Polina Nozdracheva
画像クレジット: main image: Main facade.
optional image#1: indoor sport arena and large-span glued wooden structure.
optional image#2: general idea and total view.
optional image#3: second floor with different public spaces.
optional#4: horse stable.
プロジェクトチームのメンバー: Main architect: Polina Nozdracheva
プロジェクト名: Equitorus
プロジェクトのクライアント: Polina Nozdracheva