音楽と建築の緊張感が生み出す新たなランドマーク:「テンション・インストゥルメント」

リハン・ジンが設計した新世代のコンサートホール

音楽と建築の世界に共通する「緊張感」をテーマにしたリハン・ジンの設計によるコンサートホール「テンション・インストゥルメント」。歴史的な地区と現代的な地区の交差点に位置するこの施設は、プラハの新たな文化的ランドマークとなる。

「テンション・インストゥルメント」は、音楽と建築の間に存在する「緊張感」からインスピレーションを得て設計された。このプロトタイプは、張力によって曲げられた木片から生まれ、壁、バルコニー、音響パネルのオーケストレーションとして開発された。

このコンサートホールは、異なるスケールとテクトニクスによって開発された独特の建築プロトタイプから生まれた。その場所は歴史的な地区と現代的な地区の交差点に位置しており、プログラム、循環、都市景観に配慮して設計されている。古いものと新しいものの劇的な対比が、プラハの新たな文化的ランドマークを生み出す。

この設計は、クロスラミネート・ティンバー(CLT)、コンクリート、鋼を使用して実現されている。その規模は100m x 65m x 50mとなっている。このプロジェクトは2020年1月にプラハのTěšnovで開始された。

このプロジェクトは、建築と音楽の研究に基づいている。設計は、無形の音楽からインスピレーションを得て、それを有形の建築空間に表現する方法に焦点を当てている。最終的に、建築と音楽の両方に普遍的な力である「緊張感」を通じて二つを結びつける。

建築のテクトニクスと技術が最大の課題となった。カンチレバー式の曲線壁は、鋼とクロスラミネート・ティンバーの組み合わせによって実現された。この設計は、2023年にA'建築、建物、構造デザイン賞のゴールデン賞を受賞している。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Lihan Jin
画像クレジット: Lihan Jin
プロジェクトチームのメンバー: Lihan Jin
プロジェクト名: Tension Instrument
プロジェクトのクライアント: Studio Lihan


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