革新的な3Dプリンター「The New LumiFold TB」

デザイナーDavide Marinによるポータブルなレジン3Dプリンター

コンパクトで移動可能な3Dプリンターは多くの利点を持つ。Davide Marin氏が設計した「The New LumiFold TB」は、その名が示す通り、光を用いて3Dレジンを硬化させる技術を使用し、さらにタブレットの画面光を利用するため、その名に「TB」が付けられている。そして「Fold」は、この3Dプリンターが非常にコンパクトに折りたたむことができることを示している。

「The New LumiFold TB」は、コンパクトで携帯可能な設計が特徴の革新的な3Dプリンターである。iPadタブレットを光源として使用し、New LumiFoldはxy軸上で78マイクロンの解像度を持つ。タブレットはレジンバットの下、Fepフィルムの下に挿入される。アプリが3Dファイルを処理し、準備が整ったら、ユーザーはスタートをクリックするだけで、3DプリンターはiPadとBluetoothで接続され、画面から放出される光によって各層が硬化されるたびに上に移動する。

新しいLumiFold TBのほとんどの部品は、5軸ミルでCNC加工されたアルミニウムで作られている。上部はアクリルのブロックで、ミル加工、研磨、UV遮蔽顔料で染色されている。

新しいLumiFold TBのサイズは、閉じた状態で180 x 280 x 80 mmで、完全に開いた状態で高さは180 mmである。3Dプリントの容量は約100 x 100 x 100 mmである。

ユーザーはタブレット上のアプリを使用して3Dファイルを開き、3Dファイルをスライスして処理する。準備が整ったら、画面は黒に切り替わり、この時点でタブレットはレジンバットの下、マシン内に挿入される。これでユーザーはスタートボタンを押すだけで、3DプリンターはiPadとBluetoothで接続し、画面から放出される光によって各層が硬化されるたびに上に移動する。3Dプリントが終了したら、ユーザーはパートを取り外し、洗剤で洗浄し、太陽光/外部UVランプで後処理を行う。

このプロジェクトの最初のアイデアは、超コンパクトな付加製造装置を可能にする機械システムが2014年にLumi Industriesスタートアップを設立したときに始まった。その後、数回のイテレーションを経て、2018年にはDaylightレジンとタブレットを光源として使用する新しいLumifold立体造形3Dプリンターの最初のバージョンを作成し、コンパクトさを極限まで追求した。

このデザインは、2020年のA'製造および加工機械デザイン賞でブロンズを受賞した。ブロンズA'デザイン賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的および創造的なスキルを発揮し、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にする優れた創造的なデザインに授与される。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Davide Marin
画像クレジット: Pictures and Video made in collaboration with Dimitri Feltrin Video Maker and Photographer.
プロジェクトチームのメンバー: Marin Davide
プロジェクト名: New LumiFoldTB
プロジェクトのクライアント: Davide Marin


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