この音楽学校は、複数の教室としても、一つの大きなイベントスペースとしても機能する。その中心には、天井に伸びる木の形をしたデスクが配置されている。曲線を描く壁は音響効果を高めると同時に、子供たちを文字通り包み込む形状が、学校の音楽教育の核心である親や教師の愛情を象徴している。
移動式の防音パーティションを使用することで、リサイタルやコンサートを開催するためのスペースを拡張することが可能だ。曲線を描くガラスが光を取り入れ、部屋間で透明な視界を作り出し、空間の視覚的な拡張を可能にしている。これにより、プライバシーを保ちつつも孤立感を避けることができる。
このプロジェクトは2018年9月に始まり、2019年1月に香港の湾仔で完成した。ブランディングとインテリアデザインのコラボレーションとして、自然素材が子供たちの成長の場として、そして学校の音楽への愛を育むという核心原則を反映する象徴として使用された。
デザインの課題は、最高級の音響効果を持つ柔軟な空間を作り出すことだった。デザイナーたちは映画館の防音と音響デザインにインスピレーションを得て、音楽学校のNRCレーティングと音質を向上させる解決策を見つけた。
「愛による育成」がシード・ミュージック・アカデミーのミッションステートメントだ。各子供は種のようであり、愛情をもって育てられると、壮大な木に成長する。曲線を描くガラスと壁は、親や教師の愛情によって子供たちは包み込まれているという重要な意味を象徴している。
このデザインは2020年にA'インテリアスペース、リテール、展示デザイン賞のアイアン賞を受賞した。アイアンA'デザイン賞は、プロフェッショナルで産業要件を満たすように設計され、実用的で革新的な創造物に授与される。業界のベストプラクティスと優れた技術特性を統合し、満足感とポジティブな感情を提供し、より良い世界に貢献することが評価される。
プロジェクトデザイナー: Shawn Shen
画像クレジット: Photographer Ar Her Kuo
プロジェクトチームのメンバー: Shawn Shen
プロジェクト名: Seed Music Academy
プロジェクトのクライアント: Shawn Shen