シンプルな美しさを追求する、アルベルト・アレリギの壁掛けライト「Luminada」

自然から学ぶデザインの原理と、エコロジーへの配慮

アルベルト・アレリギが手掛ける壁掛けライト「Luminada」は、自然の美しさとシンプルさからインスピレーションを得て生まれた。そのデザインは、無駄のない形状と明確な機能を追求し、現代の住宅に建築的な深みを与える。

ラルフ・ワルド・エマーソンの名作「Nature」には、「美しさは、余分な部分がなく、その目的に完全に応え、すべてのものと関連しているものに帰属する」という言葉がある。この言葉を基に、「Luminada」は新たな幾何学的な形状を探求し、シンプルで洗練されたライン、製作の容易さ、そして明確な目的を持つモダンな照明システムを目指した。

「Luminada」は、見える部分に留め具や溶接部分がないことで、洗練された美しさを放つ。また、LEDライトのハウジングに最もシンプルな方法を採用し、一般的でエコロジーな材料、アルミニウムの押出しプロファイルとガラス板を使用している。

製造は、100mm幅、50mm高、2.5mm厚の長方形のアルミニウムプロファイルを切り出し、穴を開け、3mm厚のガラス板を切り出すだけ。そのサイズ、仕上げ、照明の強さは、設置する部屋の要件に応じてカスタマイズ可能で、さまざまな位置に設置できる。

このデザインの製造過程は、まず特別な新しい照明オブジェクトを作りたいという意志から始まり、多くのスケッチを経て技術的に洗練されたものになった。そして、CNCフライス盤でアルミニウムプロファイルとガラス板を切り出し、それらを組み立て、フレキシブルなLEDストリップとそのドライバーを固定した。

「Luminada」の特徴は、そのエコロジーへの配慮にも見られる。フレームとレンズにはリサイクル可能な材料を使用し、均一な構成を得るとともに、製造過程でも最小限の影響を目指した。その結果、地球上で最も豊富な金属であるアルミニウムとガラスが、照明オブジェクトに最適な材料として採用された。

また、「Luminada」はLEDの電球ではなくフレキシブルなLEDストリップを使用しており、製品の寿命が尽きた後の廃棄を考慮している。その結果、環境への影響を最小限に抑えたエコロジーなランプが誕生した。

このデザインの挑戦は、新しい照明を開発するだけでなく、標準的な材料を使用し、簡単で安価な製造過程を経て、メンテナンスと長寿命を考慮した上で、美しい製品を作り出すことだった。そして、その結果として生まれた「Luminada」は、2020年にA'ライティング製品とフィクスチャデザイン賞のブロンズを受賞した。

この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的なスキルを発揮し、生活の質を向上させ、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与される。アルベルト・アレリギの「Luminada」は、その美しさと機能性、そしてエコロジーへの配慮により、この賞を受賞した。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Alberto Ruben Alerigi
画像クレジット: Alberto Ruben Alerigi
プロジェクトチームのメンバー: Alberto Ruben Alerigi
プロジェクト名: Luminada
プロジェクトのクライアント: Alberto Ruben Alerigi


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