イタリアと中国の文化が融合した優雅な住宅「La Casa Grazia」

アンテリアデザインが手掛けた、自然と調和したユニークな空間

イタリア中部の風景を愛するクライアントのために、アンテリアデザインはトスカーナ地方の要素を取り入れた家「La Casa Grazia」を設計した。イタリアの建築と中国の家具が融合したこの家は、ユニークな文化の融合を体現している。

「La Casa Grazia」は、トラバーチンの大理石、テラコッタのタイル、鍛鉄、バラスターの手すりなど、トスカーナ地方の要素が豊富に取り入れられている。また、エントランスからダイニングルームまで、デゴルネイのシノワズリーシリーズの手描きの染めシルクの壁紙パネル「Earlham」で装飾され、ティールームにはエルメスの「Shang Xia」の家具が配置されている。これらの要素が組み合わさることで、家全体に混合文化の雰囲気が広がっている。

この家は、イタリアのトスカーナスタイルだけでなく、植物のアイデアも取り入れている。染めシルクの壁紙、アーチ天井のフレスコ画、キャビネットドアの手描き画、ベッドルームのエリアラグなど、さまざまな素材を使用している。特に、マスターバスルームの床には、青い大理石の小片を使った孔雀のパターンのモザイクが施され、壮麗な雰囲気を醸し出している。

この家は、河畔に隣接した8500平方フィートの敷地に建てられた2階建ての家である。設計から完成までには3年の時間をかけ、2019年2月に完成した。このプロジェクトの最大の課題は、トラバーチンの大理石と鍛鉄の手すりで作られた螺旋階段の建設だった。これには高度な技術が必要で、デザイナーは数ヶ月にわたり鍛冶屋やプロジェクトチームとのコミュニケーションを重ね、最高の結果を得るために努力した。

トスカーナのインテリアデザインは、自然との完全な調和を追求している。そのため、テラコッタのタイル、モザイク入りの石、鍛鉄のアクセサリーなどが特徴となっている。壁や家具の色は、自然の緑地とつながるように黄色、茶色、緑色が選ばれ、窓は自然光を最大限に取り入れるためにシンプルにデザインされている。

「La Casa Grazia」は、トスカーナスタイルの要素と中国の要素を組み合わせたユニークなデザインで、2020年にA' Interior Space, Retail and Exhibition Design Awardのブロンズ賞を受賞した。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、高い技術力と創造力を持つ優れたデザインに授与される。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Anterior Design Limited
画像クレジット: Anterior Design Limited
プロジェクトチームのメンバー: Anterior Design Limited
プロジェクト名: La Casa Grazia
プロジェクトのクライアント: Anterior Design Limited


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