川辺氏は、プロジェクトの場所を調査し、様々なインスピレーションを見つけました。「地上から湧き出るようなイメージ、あるいは空中に浮かぶイメージ。10以上の提案を検討した後、空中に浮かぶボリュームを持つこの提案が採用されました」と彼は語ります。
このプロジェクトの場所は新開発エリアの入口に位置しています。そのため、ガラスのショールームと2つの浮遊するボリュームの組み合わせをシンボルとして実現しました。浮遊するボリュームのイメージを作り出すために、ボリュームが一列の柱だけで支えられているかのように見える5メートルのカンチレバーと吊り構造があります。
このプロジェクトには、川辺哲夫氏をはじめとするチームが参加しました。助手の建築家である田島浩一氏、構造エンジニアの長橋哲夫氏、そしてランドスケープデザイナーの大石義昌氏が協力しました。
プロジェクトは2006年11月に始まり、2009年10月に完成しました。場所は日本の新潟県です。
このデザインは、2021年のA'アーキテクチャ、ビルディング、ストラクチャデザイン賞でブロンズを受賞しました。A'デザイン賞のブロンズは、経験と創造性を証明した優れたデザインに授与されます。芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強い技術力と創造力を発揮し、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にすることを評価されます。
プロジェクトデザイナー: Tetsuo Kawabe
画像クレジット: Tetsuo Kawabe
プロジェクトチームのメンバー: Tetsuo Kawabe, chief architect
Koichi Tajima, assistant architect
Tetsuo Nagahashi, structural engineer
Yoshimasa Ohishi, landscape designer
プロジェクト名: TCNK
プロジェクトのクライアント: Tetsuo Kawabe