「水の記憶」:自然と建築が一体となった展示ギャラリー

都市の中の自然体験、青島の海を映す建築

青島の美しい海岸線に位置する「水の記憶」は、自然と建築が一体となった展示ギャラリー。訪れる人々が海の風景を堪能しながら、都市の中で自然を体験できる空間を提供します。

デザイナーの辻島敏夫氏は、青島の美しい海岸線からインスピレーションを得て、人間と建築空間の間に対話を生み出すデザインを創り出しました。自然環境と建築空間の関係性を創造することで、海の壮大なパノラマを楽しみながら、都市の中で自然を体験する空間を提供します。

この建築は、カーテンウォールシステムとスチールフィンを1階に使用し、構造を最小限に抑えつつ、視覚的な中断を最小限に抑えたパノラマビューを提供します。2階では、フィンやフレームを一切使用せずに超透明ガラスを設置し、室内と屋外の間に境界がないことを示しています。カンチレバー構造は、劇的な浮遊効果を生み出します。

建物の周囲に水景を配置することで、都市部から自然へ、屋外から屋内へとスムーズに移行することが可能になります。波の動きや反射を通じて、人々と自然とのコミュニケーションを生み出し、建築空間をより豊かにします。

このプロジェクトは、青島で最後の水辺の敷地という独特の条件を活かし、風の流れや空気中のミネラルなど、設計に影響を与える要素を研究しました。これらの条件は、建物の設計や材料選択に影響を与えます。

最も困難だったのは、人々、自然、建築空間との間で視覚的だけでなく、聴覚的、触覚的、そして身体の他の感覚を通じてコミュニケーションを生み出す方法を見つけ出すことでした。しかし、これらの課題を克服し、訪れる人々が海の風景を堪能しながら、都市の中で自然を体験できる空間を提供することに成功しました。

「水の記憶」は、2021年にA'アーキテクチャ、ビルディング、ストラクチャデザイン賞のゴールデン賞を受賞しました。この賞は、デザイナーの才能と知恵を反映し、芸術、科学、デザイン、技術を推進し、類まれな優れた性能と世界に大きな影響を与える特性を持つ創造物に授与されます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Toshio Tsushima
画像クレジット: Image #1:Photographer Hui Zhang, 2020 Image #2:Photographer Hui Zhang, 2020 Image #3:Photographer Schranimage, 2021 Image #4:Photographer Schranimage, 2021 Image #5:Photographer Schranimage, 2021 Video Credits: Hui Zhang, 2020
プロジェクトチームのメンバー: Toshio Tsushima Xiaoru Hua Dariusz Tadeusz Sosinka Shangjie Jin
プロジェクト名: Memories of Water
プロジェクトのクライアント: Toshio Tsushima


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