昼と夜、太陽と月のエネルギーが交錯するレストラン「Hohobare Amahare」

星敷真二郎と東明子による日本の伝統と自然の融合

東京・麻布のミシュラン星付きレストランが、昼と夜で異なるコンセプトを持つ新たなレストランを開設。太陽と月のエネルギーを表現した「Hohobare Amahare」は、高感度な客を満足させる高付加価値のレストラン空間を創出。

「Hohobare」は昼のレストラン名で、「頬が張るほどの幸せを口いっぱいに詰め込んで欲しい」というコンセプトを持つ。一方、夜のレストラン名「Amahare」は、「雨の日も晴れの日も歓迎します」というバーコンセプトを表現している。星敷真二郎と東明子のチームは、太陽のエネルギーと満月のエネルギーによるサンゴの産卵を表現するオブジェで壁を作り、照明効果で昼と夜のサンゴの産卵を完全に異なる形で表現した。

壁面の素材には、太陽エネルギーの波と月明かりの夜のサンゴの産卵を表現するために、漆喰とサンゴガラスチップが使用された。昼と夜のサンゴの産卵は完全に異なる照明効果を用いて表現され、高感度な顧客を満足させる高付加価値のレストラン空間が創出された。

漆喰の壁アートは、現場作業でチョークで下書きされた。サンゴガラスチップも、そのバランスを確認しながら現場で埋め込まれた。天井や様々な壁面には金箔の和紙がアクセントとして使用され、高級感と洗練された料理を引き立てている。

照明計画では、昼と夜のレストランとバーのコンセプトの違いを際立たせるために、シーン調光を丁寧に調整している。入口の二つの看板は、昼と夜の業態によって分けられており、特に夜は会員制のバーとなるため、スイッチと連動した指紋認証セキュリティシステムが装備されている。

2020年はコロナの影響で世界が暗闇に包まれた年だったが、2021年には明るい未来が訪れると信じて、東京・麻布のミシュラン星付きレストラン、石垣吉田からデザインの依頼を受け、2021年3月に沖縄・那覇で建設が始まり、2021年5月に完成・開業した。しかし、残念ながらコロナのレストランへの悪影響は続いている。

「Hohobare Amahare」は、2022年のA' Hospitality, Recreation, Travel and Tourism Design Awardで鉄賞を受賞した。この賞は、業界のベストプラクティスと適切な技術特性を統合し、満足感とポジティブな感情を提供し、より良い世界に貢献する、よくデザインされた、実用的で革新的な創造物に授与される。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Shinjiro Heshiki
画像クレジット: #1~#5: Photographer Masahiro Ishibashi
プロジェクトチームのメンバー: Akiko Higashi Yutaka Takushi Saya Fuji.
プロジェクト名: Hohobare Amahare
プロジェクトのクライアント: Shinjiro Heshiki


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