光のつづら折り:日本の伝統と現代技術が融合した住宅

伊藤博成による光と闇、西洋と日本の対比が生み出す独特の空間

鎌倉の大仏や長谷寺に近い場所に建つ「光のつづら折り」は、日常から離れた特別な雰囲気を醸し出す休暇用の住宅です。設計者の伊藤博成は、昼間は人々で賑わい、夜には静寂に包まれるこの地の特性を活かし、光と闇、西洋と日本の対比をテーマにした独特の空間を創出しました。

「光のつづら折り」は、周囲の家々に囲まれ、自然光がほとんど入らない土地に建てられています。そこで伊藤は、建物の中心部を四つに分割し、それぞれをずらして配置することで、自然光が差し込む庭園を作り出しました。また、屋根の傾斜を交互に折り畳むことで、昼間は太陽の光が、夜は星空が見える開口部を作り出しました。

この住宅の全体面積は139.33平方メートル、建築面積は78.97平方メートル、敷地面積は154.91平方メートルで、2階建てです。設計期間は2017年5月から2018年3月、建設期間は2018年5月から2019年1月で、場所は神奈川県鎌倉市です。

伊藤は、「光」と「闇」、「西洋」と「日本」といった対立するテーマを取り入れることで、都市の喧騒から逃れる特別な空間を創り出しました。休暇用の住宅としての機能を考慮し、周囲からは閉ざされた構造を持ちながら、内部と天井は開放的なデザインとなっています。

この設計は、2022年のA'建築、建物、構造デザイン賞でブロンズを受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、高度な技術と創造力を発揮し、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与されます。

「光のつづら折り」は、休暇を過ごす家族の幸せな時間を大切にするクライアントの要望を叶えるために設計されました。伊藤博成と飯泉博樹のデザインチームが手掛けたこの住宅は、日本の伝統と現代の技術が融合した、ユニークで魅力的な空間を提供します。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Hironari Itoi
画像クレジット: Image #1: Photographer Hironari Itoi Image #2: Photographer Yoshihiko Ono Image #3: Photographer Yoshihiko Ono Image #4: Photographer Yoshihiko Ono Image #5: Photographer Hironari Itoi
プロジェクトチームのメンバー: Hiroki Iizumi
プロジェクト名: Hikari Tsuzuraori
プロジェクトのクライアント: Hironari Itoi


Hikari Tsuzuraori IMG #2
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Hikari Tsuzuraori IMG #5
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