「愛の保健室」:学校の保健室を再定義する

長友大輔とミニー・ジャンによる自然と調和したデザイン

台北市の仁愛小学校の保健室をリノベーションした「愛の保健室」は、自然光と自然のテクスチャを取り入れ、滑らかな曲線の表面を特徴とするバイオフィリックなデザインが展開されています。

このデザインは、一つの空間で共存する調和の取れた水の波紋に触発されたもので、各々の円は看護師のオフィス、ベッド、授乳室、カウンターなど、特定の機能を表しています。さらに、これらのリングは、治療を求めて来た生徒を落ち着かせる役割も果たしています。

木工とプレファブ家具のコンポーネントを組み合わせて現場で組み立てられ、清掃を容易にするために表面の大部分はアルコール耐性の仕上げが施されています。この保健室は、14mの幅、9.5mの奥行き、3.3mの高さで、総面積は110m2です。

このプロジェクトは、台湾デザイン研究所が主導し、教育省が支援するキャンパス内のデザイン運動の一部であり、高品質のデザイン教室を目の当たりにすることで生徒たちの美的感覚を育てることを目指しています。

既存の保健センターをリノベーションするという課題は、自然光が不足していたり、収納スペースが乱雑だったり、多くの生徒がスペースを利用する際に混雑するという問題がありました。そのため、問題を明確にし、デザインを通じて解決策を見つけるデザイン思考の方法でデザインが開発されました。

このデザインは、2023年にA'インテリアスペース、リテール&エキシビジョンデザイン賞のブロンズを受賞しました。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、強力な技術的・創造的スキルを発揮し、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にする優れたデザインに授与されます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Daisuke Nagatomo and Minnie Jan
画像クレジット: Daisuke Nagatomo and Minnie Jan
プロジェクトチームのメンバー: Design: Daisuke Nagatomo, Minnie Jan Construction: USEMIND SPATIAL DESIGN CO., LTD
プロジェクト名: Love Infirmary
プロジェクトのクライアント: Daisuke Nagatomo and Minnie Jan


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