新たな生活ステージに合わせて再構築された「Timeless」

黒崎智による住宅デザインの新たな可能性

東京の静かな住宅街に建つ「Timeless」は、長年その土地に住んできた夫婦が新たな生活のステージに合わせて再建したものです。シンプルな外観デザインは、角地を活かしたもので、杉の型枠で型押しされた露出コンクリートのファサードが特徴です。

この住宅の外観は、2つの大きなボリュームが積み重ねられた形状で、プライバシーを保ちつつセキュリティを高めるため、外向きの窓は水平のスリットに限定されています。このような設計は、都市部の住宅におけるプライバシー保護という課題に対する解決策とも言えます。

内部は、大きな中庭と小さな中庭の2つが並列に配置されていることで特徴付けられています。南側に位置するメインの中庭には竹林があり、玄関に一歩踏み入れると目を引きます。北側には小さなスリット状の中庭があり、植物が点在しています。この中庭は光の井戸として機能し、1階のリビングルームと玄関、さらに2階のリビングルームにも心地よい散乱光を供給しています。

「Timeless」の構造は鉄筋コンクリートで、外装は杉の木型露出コンクリート、床はタイルフローリング、ウォールナットフローリング、畳が使用されています。壁はタイル、アクリルエマルジョンペイント、エラスチックライシンスプレーで仕上げられ、天井はウォールナット、照明はLEDを使用しています。

この住宅は2021年11月に完成し、主な用途はプライベートハウジングです。敷地面積は313.60m2、建築面積は307.56m2(1F 158.40m2、2F 149.16m2)です。

このデザインは、黒崎智の手によるもので、2023年のA'建築、建物、構造デザイン賞でシルバーを受賞しています。この賞は、優れた専門性と革新性を示す、クリエイティブでプロフェッショナルなデザインに与えられます。これらのデザインは、強力な技術的特性と素晴らしい芸術的技巧を誇り、優れたレベルの卓越性を示し、ポジティブな感情、驚き、ワンダーを引き立てます。

「Timeless」は、黒崎智の手によるもので、そのデザインは「TIMELESS」、「APOLLO Architects & Associates」、「House」、「Residence」、「Residential」、「Architecture」、「Japan」などのキーワードで表現されています。このプロジェクトの設計期間は2018年4月から2020年5月、建設期間は2020年6月から2021年11月でした。

この住宅の写真は、西川正夫が撮影し、ビデオは青木誠也が制作しました。これらのビジュアルコンテンツは、このデザインの知的財産権と著作権を保持しています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Satoshi Kurosaki
画像クレジット: Photography : Masao Nishikawa Videographer : Seiya Aoki
プロジェクトチームのメンバー: Satoshi Kurosaki
プロジェクト名: Timeless
プロジェクトのクライアント: Satoshi Kurosaki


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