「龍鳳呈祥・博越閣」は、ただの結婚式場ではありません。唐代の詞に由来するこの名前は、結婚するカップルの名前「博」と「越」を取り入れ、愛を讃える「閣」という言葉で締めくくられています。このプロジェクトは、中国の神話世界を舞台にした壮大な物語を創り上げ、結婚式を一つの劇的な体験へと昇華させました。
デザインの特徴は、3D彫刻フォーム彫刻技術と伝統的な中国の木組み構造を用いた点です。雲上の宮殿、天に昇る龍、羽を広げる鳳凰など、動的なシーンを3D彫刻技術で表現しました。また、中国の建築に特有の破風を多用し、万宮の頂を創り出すことで、壮大なステージを実現しています。
技術仕様については、会場は高さ9メートル、長さ58メートル、幅29.5メートル、面積約2,000平方メートルの空間です。中国風の建物や空中吊り装置は8メートルの高さに達し、鳳凰の翼は10メートル幅、龍の頭は6メートルの高さがあります。メインステージ(回廊)は48メートルの長さがあり、視覚的に強いインパクトを与えるファンタジー特殊効果ビデオを再生する7メートルの高さ、28メートルの長さのマルチメディア超幅広LEDスクリーンが設置されています。
このプロジェクトは、2023年4月に概念設計とスキームデザインを開始し、約6ヶ月の準備と1ヶ月半の制作を経て、2023年10月1日の夜に構築を開始しました。10月3日の午前8時に完成し、シーン撮影と受け入れを行いました。約50台の大型トラックが使用され、わずか1日半の夜間での構築が完了しました。プロジェクトは中国長沙の国際会議展示センターで行われました。
このデザインは、2024年のA'パフォーミングアーツ、ステージ、スタイルおよびシーナリーデザインアワードでブロンズを受賞しました。ブロンズA'デザインアワードは、経験と創造性に富んだ優れたデザインに与えられる賞であり、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを組み込んでいることが評価されています。技術的および創造的なスキルが強く、生活の質の向上に貢献し、世界をより良い場所にしています。
プロジェクトデザイナー: Wei Zhang
画像クレジット: Image#1: Photographer NZ Production
Image#2: Photographer NZ Production
Image#3: Photographer NZ Production
Image#4:Photographer NZ Production
Image#5: Photographer NZ Production
Video:Videographer Zhuoye Film
プロジェクトチームのメンバー: Wei Zhang
プロジェクト名: Heshengzhao Bo Yuege
プロジェクトのクライアント: Infront