Prism DesignがUnbotのオフィスデザインを手掛けた際のインスピレーションは、「木」でした。会社を支える基盤は個々の人間であり、それぞれの成長過程は木の成長に非常に似ていると考えられます。困難を乗り越えて成長し、時間と共に強くなる。その象徴として、柱には「木」がデザインされました。
このデザインの特徴は、モビウスの輪の「無限」のコンセプトを用いたことです。創造、交換、製造、成功、挑戦の象徴として、オフィス内に無限のサイクルがデザインされました。これにより、このオフィスは単なる作業場ではなく、新たな価値を生み出す場となりました。
このデザインは、ロフト構造の追加と木目モチーフの強化構造を融合させたことで実現しました。その結果、300㎡の基本スペースに加えて140㎡のロフト拡張が可能となり、合計440㎡の広々とした空間が生まれました。
IT業界では、技術の更新速度が非常に速いため、会社の規模も迅速に拡大します。そのため、オフィスデザインには将来の拡張に対応する柔軟性が求められます。また、IT業界の人々にとってコミュニケーションは非常に重要です。会話がスムーズに行えれば行えるほど、人々はより生産的に働くことができます。
このデザインでは、様々なコミュニケーションを収容し、仕事のストレスを解放するリラックスした雰囲気を作り出す空間を目指しました。その結果、スタッフはより創造的で協調的になることができました。これは、構造計算(中国の規制)、安全性、コストコントロール、革新性を全て満たすという課題を克服した結果であり、その成果は2017年のA' Interior Space, Retail and Exhibition Design Awardでブロンズを受賞するなど、高く評価されています。
このように、Prism DesignによるUnbotのオフィスデザインは、無限の可能性と成長を象徴する一方で、働く人々の創造性と協調性を引き出す場となっています。その独自の視点から生まれた空間は、新たな価値を生み出す場となり、その革新性はこれからも多くの人々を魅了し続けることでしょう。
プロジェクトデザイナー: TOMOHIRO KATSUKI
画像クレジット: Photographer:Wataru Ishida
プロジェクトチームのメンバー: Designer:Che qi
プロジェクト名: Unbot inc. Office Design
プロジェクトのクライアント: TOMOHIRO KATSUKI